タイの結婚式で結納金はいくらくらいですか？

タイの結婚式、結納金（シントー）の相場と、金額を決める裏事情

タイの結婚式における結納金（シントー）は、日本でいうところの結納金と少し意味合いが異なります。単なるお祝い金というだけでなく、新婦の両親に対する感謝の気持ち、そして娘を立派に育て上げたことへの敬意を示す重要な要素です。金額は、カップルの社会的地位や経済状況、そして新婦の魅力度（！）によって大きく変動するため、「〇〇バーツが相場」と一概には言えません。

既にご存知かもしれませんが、タイ人同士の結婚の場合、目安として5万バーツから20万バーツ程度と言われています。しかしこれはあくまでも目安であり、実際には以下の要素が複雑に絡み合って金額が決定されます。

• 新婦の学歴と職業: 高学歴で安定した職業に就いている女性の場合、結納金は高くなる傾向にあります。これは、将来的に家庭を支える能力が高いと見なされるためです。

• 新婦の容姿と魅力: 誤解を恐れずに言えば、容姿端麗で魅力的な女性は、当然ながら結納金が高くなる傾向があります。これは、男性側がそれだけ価値を認めていることの表れとも言えるでしょう。

• 新郎の経済力: 新郎の収入や社会的地位も、結納金の金額に大きく影響します。経済的に余裕のある男性であれば、高額な結納金を支払うことができると判断されます。

• 両家の関係性: 両家の関係性が良好であれば、結納金の金額は比較的スムーズに決まることが多いです。しかし、関係がこじれている場合は、金額交渉が難航することもあります。

• 地域性: タイ国内でも、地域によって結納金の相場が異なる場合があります。一般的に、バンコクなどの都市部では高額になる傾向があります。

このように、結納金の金額は様々な要素によって決定されるため、一概に「相場」を語ることは難しいと言えます。

では、具体的にどのように金額が決まるのでしょうか？

一般的には、まず新郎側が結納金の希望額を提示し、新婦側の両親がそれを検討します。場合によっては、新婦側の両親が希望額を提示することもあります。その後、両家で話し合いを重ね、最終的な金額を決定します。この過程で、新婦の親戚や知人が仲介役を務めることもあります。

結納金の金額交渉は、繊細な問題を含むため、慎重に進める必要があります。双方の顔を立てながら、納得のいく金額で合意することが重要です。

また、結納金以外にも、結婚式費用や新居の準備費用など、様々な費用がかかります。これらの費用についても、両家で話し合い、分担方法を決めることが大切です。

最後に、国際結婚の場合、結納金の金額はさらに複雑になります。新郎が外国人である場合、新婦の両親はより高額な結納金を求める傾向があります。これは、文化や習慣の違いから、将来的な不安を感じるためかもしれません。

タイの結婚式における結納金は、単なるお金のやり取りではありません。それは、両家の絆を深め、新郎新婦の幸せを願う気持ちの表れなのです。金額だけに囚われず、お互いを尊重し、納得のいく形で結婚式を迎えられるようにしましょう。