両家顔合わせの支払いは親がするのですか？

両家顔合わせの費用負担、現代の主流は新郎新婦負担

近年、両家顔合わせの費用負担は、かつての折半から新郎新婦負担へと変化しつつあります。これは、現代社会の経済状況や考え方、そして、両家顔合わせの意義そのものへの認識の変化が背景にあると考えられます。

かつては、両家顔合わせは、結婚という大きなイベントを祝う儀式、いわば「縁組み」の場であり、その費用負担も両家ともが自然な形で分担するのが一般的でした。しかし、現代では、経済状況の変化や価値観の変化に伴い、両家顔合わせの意義も変化しています。

現代の両家顔合わせは、新郎新婦がそれぞれ親族や友人たちと、より親密で和やかな時間を共有する場、また、将来の生活設計について親族の理解を得るための重要な機会と認識されています。このため、費用負担を新郎新婦が主体的に行う傾向が強まっています。

新郎新婦が費用を負担する理由として、いくつかの要素が考えられます。まず、経済的な負担の軽減です。親世代は、近年、住宅購入や教育費など、様々な経済的な負担を抱えている場合が少なくありません。その負担を軽減するためにも、新郎新婦が積極的に費用負担を行うのが一般的です。

また、新郎新婦は、結婚という新しいステージを歩み始めるにあたって、両家への感謝の気持ちを示す場として、顔合わせの費用を負担することで、親族の方々に「自分たちで責任を持って結婚を進めていきます」という姿勢を見せるためにも、費用負担を行うケースが多いです。

さらに、両家顔合わせにおいて、親族間でのトラブルを避けるためにも、費用負担に関して明確なルールを決めることが重要となっています。両家顔合わせの費用を明確に新郎新婦で負担することで、それぞれの家族間の金銭的なトラブルを回避し、スムーズな顔合わせを実現する事ができます。

しかし、新郎新婦が費用を負担する一方で、親族の方々の中には、費用負担を新郎新婦に丸投げするような考え方も少なからず見られます。このことは、両家顔合わせの持つ本来の意義を損なう可能性もあります。両家顔合わせは、新郎新婦だけでなく、両家の家族が共に祝い合える、かけがえのない機会であるべきです。

新郎新婦が費用を負担するにしても、その金額や具体的な費用内容を事前に両家としっかりと話し合って決定しておくことが重要です。招待状に費用負担について明確に記載することで、お互いの負担感や期待値を統一し、円滑な関係を築くことができます。

両家顔合わせの費用を新郎新婦が負担することが現代の主流になりつつあることは、経済的な負担軽減や円滑な関係構築を促すだけでなく、両家顔合わせの意義を再定義し、新郎新婦が主体的に結婚生活の準備を進めるためにも重要な流れと言えるでしょう。費用を事前にしっかり話し合い、明確にしておくことで、スムーズな顔合わせと、より良い関係構築に繋がると言えます。