入籍が多い月はいつですか？

入籍が多い月は本当に11月？データから見る入籍事情と隠れた人気月

「入籍が多い月は？」と聞くと、多くの人が「11月」と答えるかもしれません。確かに、11月22日の「いい夫婦の日」は、入籍日として非常に人気があります。しかし、本当に11月が圧倒的に多いのでしょうか？ データと他の要因を考慮しながら、入籍事情を探ってみましょう。

一般的に、婚姻届の提出件数は、気候が穏やかで過ごしやすい時期に増加する傾向があります。春（3月～5月）や秋（9月～11月）は結婚式シーズンでもあり、入籍もこれらの時期に集中しやすいと言えるでしょう。「いい夫婦の日」がある11月は、特にメディア露出も多く、入籍を意識するきっかけになる人も多いと考えられます。

しかし、忘れてはならないのが、「覚えやすい日」や「語呂の良い日」の人気です。例えば、7月7日の七夕や、2月22日のようなゾロ目の日は、毎年コンスタントに入籍件数が増加します。また、最近では「大安」などの暦注を気にする人も少なくなり、二人の記念日や出会った日を選ぶカップルも増えています。

各自治体の婚姻届提出件数のデータを詳しく見てみると、必ずしも11月が年間で最も多いとは限りません。自治体によっては、3月や5月の方が多かったり、特定の記念日が突出して多かったりするケースも見られます。

さらに、近年注目されているのは、入籍の「時期分散」です。かつては結婚式を挙げるタイミングに合わせて入籍するカップルが多かったのですが、最近では、同棲期間を経てから入籍するカップルや、ライフスタイルの変化に合わせて入籍するカップルも増えています。そのため、必ずしも結婚式シーズンに入籍が集中するとは限らず、年間を通して安定した件数で婚姻届が提出される傾向も見られます。

つまり、「入籍が多い月」を一概に決めることは難しく、11月はあくまで「人気の高い月の一つ」と言えるでしょう。カップルそれぞれが重視する価値観やライフスタイルによって、入籍日は多様化しているのです。

これから入籍を考えている方は、「いい夫婦の日」にこだわるのも素敵ですが、ぜひ二人の特別な日や、覚えやすく、語呂の良い日なども検討してみてください。そして、何よりも二人が納得できる、最高の入籍日を選んでください。