入籍届を出すときに戸籍謄本は必要ですか？

入籍届、戸籍謄本はもういらない？2024年3月からの変更点と注意点

2024年3月1日、結婚の手続きが大きく変わります。これまで必須だった戸籍謄本の提出が、原則不要になります。結婚を控えている方にとっては、準備の手間がひとつ減り、嬉しい変更と言えるでしょう。しかし、「戸籍謄本が不要」という情報だけで安心してはいけません。いくつかの注意点と、スムーズな入籍のための準備について解説します。

戸籍謄本不要の背景：デジタル化と効率化

今回の変更は、戸籍事務のデジタル化推進の一環です。行政手続きのオンライン化が進む中で、婚姻届についても、情報連携によって戸籍謄本の添付を省略できるようになりました。これにより、申請者にとっては書類準備の手間が省け、窓口担当者にとっても事務処理の負担軽減につながります。時代の流れに合わせた、合理的で歓迎すべき変化と言えるでしょう。

戸籍謄本が不要でも「本籍」の確認は必須！

戸籍謄本そのものは不要になりましたが、婚姻届には「本籍」の記載が必須です。つまり、自分の本籍地を正確に把握しておく必要があります。普段意識することが少ない本籍地、うっかり忘れてしまっている方も多いのではないでしょうか。

本籍地が分からない場合は、以下の方法で確認できます。

• 戸籍謄本（抄本）の取得: もっとも確実な方法です。本籍地だけでなく、家族構成なども確認できます。
• 住民票の取得: 住民票にも本籍地が記載されています。コンビニ交付を利用すれば、手軽に取得可能です。
• マイナンバーカードを利用したオンライン確認: マイナポータルから本籍地を確認できます。デジタル化の恩恵を最大限に活用できる方法です。
• 本籍地の市区町村役場への問い合わせ: 電話で問い合わせることも可能です。ただし、本人確認が必要となる場合もあります。

戸籍謄本以外で本籍を確認する場合の注意点

住民票やマイナンバーカードで本籍を確認する場合、記載されている本籍地が最新の情報であることを確認しましょう。転籍届を出したことがある場合は、古い情報が記載されている可能性があります。不安な場合は、念のため戸籍謄本を取得することをおすすめします。

スムーズな入籍のために、事前の準備を！

婚姻届の提出は、人生における大きなイベントです。慌ただしく準備するのではなく、余裕を持って準備を進めることが大切です。戸籍謄本の提出は不要になりましたが、本籍の確認以外にも、証人や必要書類の確認など、事前に準備しておくべきことはたくさんあります。

特に、婚姻届の記入には細心の注意が必要です。誤字脱字や記入漏れがあると、受理されない可能性もあります。記入例を参考に、丁寧に記入しましょう。

まとめ：デジタル化で便利になった婚姻届、でも準備は怠りなく

戸籍謄本の提出が不要になったことで、婚姻届の手続きは簡素化されました。しかし、本籍の確認は依然として重要です。デジタルツールを活用したり、必要に応じて戸籍謄本を取得したりするなど、自分に合った方法で事前に準備しておきましょう。結婚という人生の大きな節目を、スムーズに迎えるために、早めの準備と正確な情報収集を心がけてください。