席札はいつ作ればいいですか？

席札、小さな一枚の紙片が、ゲスト一人ひとりに贈られる、温かいおもてなしの象徴です。 結婚式全体の雰囲気を左右する重要なアイテムでありながら、意外と準備が後回しになりがちなのが席札です。 では、一体いつから席札の準備を始めれば良いのでしょうか？ 単に「2ヶ月前」と言うだけでは不十分です。 様々な要素を考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切なのです。

まず、一番重要なのはゲストの人数確定です。 席札は、招待状を送付し、出席の返事をいただいた後、初めて正確な枚数を決定できます。 そのため、席札制作開始時期は、ゲストの返答締め切り後、と考えて良いでしょう。 多くの場合、招待状は挙式の1ヶ月半～2ヶ月前には発送されます。 返答締め切りを招待状発送後1週間～10日と設定すれば、ゲストの人数が確定するのは挙式約1ヶ月前～1ヶ月半前になるでしょう。

しかし、この時点から制作開始では少々遅すぎます。 なぜなら、席札のデザイン決定、発注、製作、そして確認といった工程に時間を要するからです。 デザイン決定に悩む方も少なくありません。 数多くのデザインサンプルを見比べたり、オリジナルデザインを検討したりする時間が必要となります。 特に手作りを選択する場合は、材料の選定、購入、そして実際の手作り作業に相当な時間を要します。 繊細な作業になればなるほど、時間と労力がかかります。 ミスや破損への備えも必要でしょう。

業者に依頼する場合は、業者側の制作期間も考慮しなければなりません。 業者によっては、発注から納品まで数週間かかる場合もあります。 さらに、印刷ミスなどのトラブル発生も想定し、余裕を持ったスケジュールが必要です。 そのため、業者に依頼する場合は、ゲストの人数確定後、速やかにデザイン決定と発注を行いましょう。 発注前に、納期や修正対応について、業者と十分に確認しておくことが重要です。

具体的なスケジュール例として、挙式3ヶ月前にはデザイン案をいくつかピックアップし、イメージを固めておきましょう。 挙式2ヶ月前には、ゲストの人数確定後、デザインを決定し、業者への発注、もしくは手作りであれば材料の購入を開始します。 挙式1ヶ月前には、完成した席札を確認し、必要であれば修正依頼を行います。 最終的に、挙式1週間前までに全ての席札が手元に届いている状態が理想的です。

手作りにこだわりたい場合、デザインの複雑さや、製作スキルによって準備期間は大きく変わってきます。 簡単なデザインであれば、比較的短期間で制作できますが、複雑なデザインや大量の席札を作る場合は、相当な時間と労力を要します。 自身のスキルや時間配分をしっかりと見極め、無理のない計画を立てましょう。

結論として、席札作りは、ゲスト人数確定後すぐに着手することが重要です。 デザイン決定、発注・制作、そして確認といった一連の作業に十分な時間を確保し、余裕を持って準備を進めることで、結婚式当日を安心して迎えられるでしょう。 慌ただしい準備期間の中でも、席札作りは、自分らしいこだわりを詰め込み、ゲストへの感謝の気持ちを込めて、丁寧に進めていきましょう。