席次表の配置のマナーは？

席次表、それは「おもてなしの設計図」 – 失礼なく、心温まる配置にするためのマナーとコツ

結婚式の席次表は、単なる座席案内ではありません。新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを形にし、より良い時間を過ごしてもらうための「おもてなしの設計図」とも言えるでしょう。だからこそ、マナーを守りつつ、心を込めて配置を決めることが大切です。

基本のマナー：上座・下座の原則

席次表の配置で最も重要なのは、上座・下座の原則です。一般的に、新郎新婦に最も近い席が上座、遠い席が下座となります。具体的には、

• 上座: 主賓、会社の上司、恩師など、新郎新婦にとって特に大切な目上の方
• 下座: 親族、友人、同僚など、比較的親しい間柄の方

この原則を踏まえつつ、以下のような点も考慮すると、より丁寧な席次表を作成できます。

配置を決める際の具体的なポイント

• 新郎新婦との関係性: 上座・下座の原則を基本としつつ、新郎新婦との関係性の深さを考慮します。例えば、長年お世話になっている親戚や、親しい友人は、上座に近い席に配置するなど、柔軟に対応しましょう。
• ゲスト同士の関係性: 同じテーブルに、共通の話題で盛り上がれるような人々を配置することを意識しましょう。共通の趣味を持つ友人同士、同じ部署の同僚、幼馴染など、会話が弾みそうな組み合わせを考えると、より楽しい時間を過ごしてもらえるはずです。
• 年齢層のバランス: テーブル全体の年齢層が偏らないように配慮することも大切です。若い世代と年配の方がバランス良く配置されていると、互いに刺激を受け、新たな交流が生まれる可能性もあります。
• 役職のバランス: 会社関係のゲストを配置する場合は、役職だけでなく、入社年次や社内での立場なども考慮しましょう。同じテーブルに、あまりにも役職がかけ離れた人を配置すると、気まずい思いをさせてしまうかもしれません。
• アレルギーや健康状態への配慮: アレルギーを持つゲストや、足が不自由なゲストなど、特別な配慮が必要な場合は、事前に確認しておきましょう。アレルギー対応のメニューを用意したり、移動しやすい席を用意するなど、できる範囲で対応することが大切です。
• テーブルの形と配置: 円卓の場合は、どの席からも新郎新婦が見えやすいように配置を考えましょう。長テーブルの場合は、テーブルの中央に、特に親しいゲストを配置すると、一体感が生まれます。
• 肩書きの表記: 席次表に記載する肩書きは、当日時点での正式なものを記載しましょう。誤りがないように、事前に確認することが重要です。

タブーと注意点

• 故人の席を設けない: 故人を偲ぶ気持ちは大切ですが、結婚式というお祝いの場では、故人の席を設けるのは避けた方が良いでしょう。
• 欠席者の席を空けたままにしない: 欠席者が出た場合は、席を詰めるか、他のゲストを移動させるなどして、席が空いたままにならないようにしましょう。
• 特定のゲストを仲間はずれにするような配置は避ける: 特定のゲストだけが、誰とも会話できないような席に配置されることのないように、全体的なバランスを考慮しましょう。

席次表は、結婚式当日だけでなく、招待状を送る段階から、ゲストへの「おもてなし」が始まっていることを意識し、心を込めて作成しましょう。 ゲスト一人ひとりのことを考え、細やかな配慮をすることで、より温かく、思い出に残る結婚式となるはずです。