挙式のみの結婚式で、ご祝儀を渡すタイミングは？

挙式のみの結婚式。近年、増加傾向にあるこのスタイルは、形式にとらわれない自由度の高さから人気を集めています。しかし、参加する側としては、通常の披露宴と異なる部分も多く、戸惑う場面も少なくありません。特に悩むのがご祝儀の渡し方です。披露宴がない挙式のみの場合、ご祝儀を渡す最適なタイミング、そしてその際の配慮すべき点について詳しく解説します。

まず、結論から述べると、挙式のみの結婚式では、ご祝儀は挙式の前、もしくは挙式当日の受付前までに渡すのが一般的で、そしておすすめです。　これは、新郎新婦にとって、当日は式に集中できるよう配慮するという意味で非常に重要です。披露宴のように、祝儀袋を受け取る係が複数いて、式後すぐに集計できる環境とは違います。挙式のみの場合、受付担当者は限られていることが多く、式後すぐに祝儀を受け取ることには負担がかかります。また、式後には新郎新婦はすぐに退場したり、移動したりする場合も多く、ご祝儀を受け取る機会がない可能性もあるのです。

では、具体的にいつ、どのように渡せば良いのでしょうか。

最もスマートな方法は、挙式の数日前までに、現金書留で郵送することです。　現金書留は、郵便局が配達と引き換えに内容物の受領を証明してくれるサービスなので、確実に新郎新婦に届き、紛失のリスクを最小限に抑えられます。宛名は、招待状に記載されている住所を使用しましょう。この際、表書きには「御祝」と書き、裏には自分の名前をフルネームで記します。郵送する際には、祝儀袋を封筒に入れてから現金書留で送るようにしましょう。

もし、郵送が難しい場合は、挙式当日の受付開始時間よりも少し前に到着し、受付係に直接手渡すことも可能です。この場合も、祝儀袋を用意し、表書きと裏書きを忘れずに行いましょう。ただし、挙式開始時刻が迫っている場合や、受付が混雑している場合は、スムーズな受付の妨げにならないよう配慮が必要です。

プレゼントを贈る場合も、挙式前が理想です。特に、大きな荷物になるようなプレゼントは、事前に宅配便で送るのがスマートです。当日、新郎新婦がプレゼントの受け渡しや持ち運びに気を取られることを避けるためです。郵送する際は、挙式の数日前までに届くように発送しましょう。

最後に、金額についてですが、挙式のみの場合でも、通常の結婚式と同様の金額を包むのが一般的です。友人や親族など、関係性によって金額は変わりますが、最低限のマナーとして、相場を意識することが重要です。

挙式のみの結婚式は、新郎新婦の個性が強く反映された、自由度の高いスタイルです。そのスタイルを尊重し、新郎新婦が安心して挙式に臨めるよう、ご祝儀の渡し方にも細やかな配慮をしましょう。 上記の方法を参考に、気持ちのこもったお祝いを贈ることができれば幸いです。