結婚式に欠席する場合、ご祝儀は送らない方がいいですか？

結婚式に欠席する場合、ご祝儀を送るかどうかは悩ましい問題です。親しい友人や家族であれば、お祝いの気持ちを表したいと考え、逆に遠方や事情があり出席できない場合、ご祝儀を送ることの是非を迷う方も多いでしょう。結論から言うと、招待状を受け取った後、やむを得ない事情で欠席する場合には、ご祝儀を送るのが一般的で、むしろマナーとして推奨されます。しかし、状況によっては送らないという選択肢も存在します。この記事では、様々なケースを踏まえ、ご祝儀の送付に関する適切な判断基準について詳しく解説します。

まず、最も重要なのは、招待状の受領の有無です。招待状が届いた時点で、あなたは新郎新婦から結婚式の参加を要請されたことになります。これは単なるお知らせではなく、あなたへの祝意の表明に対する返答を求める行為でもあります。仮に、あなたが諸事情により出席できないとしても、招待状を受け取った以上、そのお祝いの気持ちに何らかの形で応えなければ、失礼にあたる可能性があります。その「何らかの形」が、ご祝儀という形で表れるわけです。

しかし、招待状が届く前に、例えば、新郎新婦から直接欠席の連絡を受けた場合や、既に結婚の報告を受けていて、招待状が届く前に個別に欠席の意向を伝えていた場合は、事情が異なります。この場合、ご祝儀を送る必要はありません。既に新郎新婦はあなたの出席を期待しておらず、あなたの事情を理解しているためです。むしろ、ご祝儀を送ることで、かえって気を使わせてしまう可能性があります。

次に、欠席の理由についても考慮すべき点です。病気や家族の不幸など、やむを得ない事情での欠席であれば、ご祝儀を送ることは、新郎新婦への配慮であり、あなたの気持ちを表す良い方法です。一方、単なる都合の悪さや、個人的な理由での欠席であれば、ご祝儀を送ることで、その理由がより一層強調され、新郎新婦に不快感を与えてしまう可能性があります。このような場合は、丁寧な欠席の連絡と、心からの祝いのメッセージを送ることで十分でしょう。

ご祝儀の金額についても、出席する場合と比較すると、やや少額でも構いません。出席する場合の金額を基準に、半額程度とするのが一般的です。しかし、これはあくまで目安であり、あなたの経済状況や新郎新婦との関係性などを考慮して、適切な金額を判断する必要があります。無理な出費は避け、気持ちのこもったメッセージを添えることが重要です。

最後に、ご祝儀を送る場合の送付方法ですが、現金書留が最も安全確実です。また、丁寧なメッセージカードを添え、欠席の理由と心からの祝福の言葉を記しましょう。これにより、あなたの気持ちはきっと新郎新婦に届くでしょう。

結局、結婚式に欠席する場合のご祝儀は、招待状の受領の有無、欠席の理由、新郎新婦との関係性などを総合的に判断し、適切な対応を取る必要があります。一概に「送るべき」「送るべきではない」と断言することはできません。大切なのは、新郎新婦への感謝と祝福の気持ちを伝えることです。その気持ちをどう表現するかが、ポイントとなるでしょう。