結婚したら住民税は下がりますか？

結婚による住民税の軽減の可能性

結婚によって、所得税と住民税が軽減される場合があります。これは主に、以下の2つの控除の適用によるものです。

1. 配偶者控除
   配偶者の年間所得が一定額以下（2023年分は103万円以下）の場合、その配偶者を扶養親族として扶養する納税者に適用されます。この控除は、所得税と住民税の基礎控除に上乗せされます。

2. 配偶者特別控除
   配偶者の年間所得が一定額以上（2023年分は141万円以上）の場合に適用されます。この控除は、所得税の配偶者控除よりも額が大きく、住民税には適用されません。

控除を受ける条件

これらの控除を受けるためには、以下のような条件を満たす必要があります。

• 婚姻していること（婚姻届を提出していること）
• 同居していること
• 配偶者が他の者に扶養されていないこと

具体例

配偶者の年間所得が50万円の夫婦の場合、所得税の配偶者控除額は38万円となります。これにより、年間の所得税は約11万円軽減されます。住民税は、基礎控除が増加するため、約1～2万円軽減される見込みです。

注意点

• 控除額は、配偶者の年間所得や他の扶養親族の有無によって異なります。
• 住民税の控除額は、各自治体によって異なる場合があります。
• 所得によっては、控除を受けられない場合もあります。

結論

結婚によって住民税が軽減される可能性があります。具体的には、配偶者控除と配偶者特別控除が適用され、所得税と住民税の基礎控除が増加します。ただし、控除を受けるためには一定の条件を満たす必要があり、軽減額は個々の状況によって異なります。婚姻届を提出する前に、税務署や自治体に問い合わせて正確な控除額を確認することをお勧めします。