結婚式で預かったご祝儀はどのように渡しますか？

結婚式で預かったご祝儀、その責任ある取扱いとスムーズな新郎新婦への届け方について、詳しく解説します。ご祝儀は、単なる金額ではなく、ご列席いただいた皆様の温かいお祝いの気持ちの象徴です。その大切な想いを丁寧に扱うことは、結婚式後も良好な関係を築く上で非常に重要です。

受付で預かったご祝儀は、決して軽率に扱ってはいけません。金銭の管理には細心の注意が必要です。一般的には、受付係がご祝儀を受け取り、その後、ご祝儀係へと引き継がれます。この際、単に「渡す」だけでなく、明確な手順と責任体制を確立することが不可欠です。

まず、受付係は、ご祝儀を受け取る際、ゲストの名前と金額を確認します。これは、後日の確認作業、万が一のトラブル発生時の対応に必要不可欠です。ゲストからご祝儀を受け取ったら、直ちに金額と名前を控え、専用の台帳に記録します。この台帳は、二重チェック体制として、もう一人の受付係が確認することも推奨されます。記録方法は、手書きでも、専用のソフトを使用しても構いませんが、改ざん防止に配慮した方法を選ぶべきです。

次に、ご祝儀係への引き継ぎです。この際、単に袋ごと渡すのではなく、受付係とご祝儀係で、金額と枚数を双方で確認し、署名捺印を行うなど、明確な引き継ぎ記録を残す必要があります。特に、高額のご祝儀や、現金以外のギフト券などがある場合は、より厳重な確認が必要です。

ご祝儀の保管方法も重要です。受付で預かったご祝儀は、通常、専用の金庫または安全な場所に保管されます。式場によっては、式場側が金庫を用意してくれる場合もありますが、事前に確認が必要です。もし、式場側が金庫を用意しない場合、ご祝儀係は責任を持って、安全な場所に保管し、管理しなければなりません。

式場預かりの場合は、後日、責任者が式場からご祝儀を引き出し、新郎新婦の親族へと渡します。この際も、金額の確認と領収書などの記録をきちんと残すことが重要です。誰に、いつ、いくら渡したのかを明確に記録に残すことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

受付係からご祝儀係、そして新郎新婦の親族へと、ご祝儀はいくつかの段階を経て渡されます。各段階で、金額の確認と明確な記録を残すことを徹底することで、ミスやトラブルを最小限に抑え、大切なご祝儀を安全に新郎新婦へと届けることができます。

最後に、ご祝儀は、単なる金銭ではなく、ご列席いただいた皆様からの温かい祝福の気持ちです。責任ある対応を徹底することで、その気持ちに感謝を込めて、新郎新婦へ気持ちよくお届けできるよう心がけましょう。 このプロセス全体を事前に綿密に計画し、担当者間でしっかりとした役割分担と確認体制を構築することが、円滑なご祝儀の管理と、結婚式全体の成功に繋がります。 決して些細な事ではありません。 皆様の大切な一日を、最高の思い出にするためにも、ご祝儀の取り扱いには万全を期しましょう。