結婚式の直前キャンセルをしたら祝儀はいくら包めばいいですか?

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結婚式直前のキャンセルでは、原則として当初予定していたご祝儀と同額を包むのが礼儀です。ただし、半額程度でも失礼には当たりません。挙式の2週間を切ってからのキャンセルであれば、準備費用が発生している可能性が高いため、全額包むのが望ましいでしょう。

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結婚式直前のキャンセル…当事者双方にとって辛い出来事でしょう。キャンセル理由は様々ですが、招待された側としては、ご祝儀の金額に頭を悩ませる場面も少なくないはずです。一体、どのくらいの金額を包むのが適切なのでしょうか? 結論から言うと、単純な「半額」や「全額」という答えだけでは片付けられない、デリケートな問題です。

まず、重要なのはキャンセルに至った経緯です。新郎新婦の都合によるキャンセルなのか、不可抗力によるキャンセルなのか。例えば、新郎新婦のどちらかに重病が見つかった、あるいは自然災害によって式場が使えなくなったなど、止むを得ない事情によるキャンセルであれば、気持ちとして全額包むのが自然な流れでしょう。 この場合、金額以上に「お気持ち」を伝えることが大切になります。カードに「お大事に」「どうかお元気で」といった温かい言葉を添えたり、後日改めてお見舞いを伝えるなど、誠意を示すことが重要です。

一方で、新郎新婦側の都合、例えば準備不足やゲストの都合を十分に考慮しないままの計画だったなどの理由によるキャンセルであれば、状況は複雑になります。当初予定していた金額と同額を包むのが礼儀だと考える人もいるでしょう。しかし、準備に費やした費用を考慮すると、全額を包むのは負担に感じる方もいるかもしれません。

この場合、半額程度でも、決して失礼とは言えません。しかし、半額にする場合は、キャンセル理由や、新郎新婦との関係性を考慮することが重要です。親しい友人や親族であれば、状況を説明し、気持ちを表すことが大切です。例えば、「準備大変だったと思うけれど、状況を聞いて本当に残念に思っています。心ばかりですが…」といった言葉と共にお渡しすることで、金額以上の気持ちが伝わるはずです。逆に、あまり親しくない知人であれば、全額包む方が無難かもしれません。

さらに、キャンセル連絡のタイミングも考慮すべきでしょう。挙式1週間前、あるいは2週間前を切るようなギリギリのキャンセルであれば、式場へのキャンセル料や、既に発注済みの引き出物などのキャンセル費用が発生している可能性が高いです。準備段階での費用負担を考えると、全額、もしくはそれに近い金額を包むべきと言えるでしょう。

最終的には、ご自身の経済状況と新郎新婦との関係性、そしてキャンセルに至った経緯を総合的に判断し、誠意のこもった行動をとることが大切です。金額だけでなく、お祝いの言葉や、改めての連絡など、気持ちを表す努力を忘れずに。 「金額」に囚われすぎるのではなく、「気持ち」を伝えることを重視することで、相手への配慮を示せるはずです。

完璧な答えはありません。迷った時は、自分の気持ちに正直になり、無理のない範囲で、相手に感謝の気持ちと、事情を理解していることを伝えることが重要です。 そして、何よりも大切なのは、将来、同様の状況になった際に、自分自身も理解してもらえるような行動をとることでしょう。 この経験が、今後のあなたの人間関係をより円滑にする助けとなることを願っています。