結婚式の席次表で両親の位置は？

結婚式の席次、特に両親の位置決めは、新郎新婦にとって頭を悩ませる問題の一つです。親族の構成、それぞれの関係性、そして何よりも「おもてなし」の心をどのように表現するか、様々な要素を考慮する必要があります。インターネット上では「両親は下座」という情報が一般的ですが、本当にそれが全てなのでしょうか？

本当に両親は下座なのか？従来の考え方と新しい視点

従来、結婚式の席次では「上座・下座」という概念が重視されてきました。入り口から遠い奥の席が上座、入り口に近い席が下座とされ、新郎新婦に近い親族ほど上座に、それ以外のゲストは下座に配置されるのが一般的でした。そのため、両親は一番下座に配置されることが多かったのです。

しかし、現代の結婚式は多様化し、新郎新婦の価値観も変化しています。「感謝の気持ちを伝えたい」「より近くでお祝いしてほしい」という思いから、両親を上座に近い席に配置するケースも増えてきました。

両親の席次を決める際に考慮すべきポイント

• 新郎新婦の意向: 最も重要なのは、新郎新婦がどのように両親に感謝を伝えたいか、どのような形で結婚式を過ごしてほしいかという気持ちです。
• 両家のバランス: 両家の両親の席次を揃えることで、不公平感をなくし、円満な雰囲気を保つことができます。
• 親族の構成と関係性: 兄弟姉妹の有無、祖父母の参加、親族間の関係性などを考慮し、誰にとっても居心地の良い配置を考えましょう。
• 会場のレイアウト: 会場の広さ、形状、テーブル配置によって、最適な席次は異なります。プランナーに相談しながら、検討しましょう。
• 両親の気持ち: 両親自身がどのように考えているか、事前に確認することも大切です。上座を遠慮する親もいれば、近くで新郎新婦を見守りたいと願う親もいます。

具体的な配置例

• 高砂のすぐ近くに両親席: 新郎新婦の感謝の気持ちを伝えやすく、写真撮影などにも参加しやすい配置です。
• 高砂を見やすい位置に両親席: 落ち着いて結婚式を見守ってもらえるように、高砂全体が見渡せる位置に配置します。
• 親族テーブルの一番上座に両親席: 親族全体をまとめる役割を担ってもらう意味合いも込めて、親族テーブルの一番上座に配置します。
• 従来通りの下座に両親席: 格式を重んじる場合や、両親が希望する場合など、従来通りの下座に配置することもあります。

席次表以外で感謝を伝える方法

席次表だけでなく、以下のような方法でも両親への感謝の気持ちを伝えることができます。

• メッセージカード: 手書きのメッセージカードで、感謝の気持ちや思い出を伝えます。
• プロフィールムービー: 生い立ちを振り返るムービーの中で、両親への感謝のメッセージを込めます。
• 花束贈呈: 結婚式の最後に、感謝の気持ちを込めて花束を贈呈します。
• 手紙: 感動的な手紙で、普段は言えない感謝の気持ちを伝えます。

まとめ

結婚式の席次における両親の位置は、新郎新婦の感謝の気持ちを表現する大切な要素です。「下座」という固定概念にとらわれず、両親の気持ち、家族構成、会場のレイアウトなどを考慮し、最適な配置を検討しましょう。そして、席次表だけでなく、様々な方法で両親への感謝を伝え、心温まる結婚式を実現してください。