結婚相談所で結婚した人の離婚率は?

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結婚相談所を利用した結婚の離婚率は、一般的に全体の離婚率(約35%)よりも低い約10%と言われています。この差は約3倍にもなりますが、正式な統計データはなく、あくまで推定値であることを留意する必要があります。恋愛結婚との比較に関する信頼できるデータも不足しています。

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結婚相談所での結婚、本当に離婚率は低い?その実態に迫る

「結婚相談所で結婚すれば離婚率が低い」という話を聞いたことはありませんか?巷では、結婚相談所での成婚は、恋愛結婚に比べて離婚率が低い、約10%程度と言われています。これは全体の離婚率(厚生労働省の人口動態統計による令和4年の概算値は約35%)と比較すると、実に3分の1以下という驚異的な数字です。しかし、この10%という数字、本当に信憑性があるのでしょうか?

実態は、結婚相談所経由の結婚に関する公式な離婚率の統計データは存在しません。各結婚相談所が独自の調査を行うことはありますが、調査方法や対象者の範囲が異なるため、統一的なデータとして扱うことは困難です。つまり、10%という数字は、業界内での通説、もしくは一部の調査に基づく推定値に過ぎないのです。

では、なぜ結婚相談所での結婚は離婚率が低いとされているのでしょうか?いくつかの要因が考えられます。

  • 条件のすり合わせが綿密: 結婚相談所では、事前に年齢、年収、学歴、価値観などの条件を登録し、それに基づいて相手を探します。恋愛結婚のように感情に流されることなく、冷静に条件を比較検討できるため、結婚後のミスマッチが少ないと考えられます。
  • 結婚への意識が高い: 結婚相談所を利用する人は、結婚に対して真剣な人が多く、結婚生活を維持するための努力を惜しまない傾向があります。
  • 相談所のサポート: 結婚相談所は、交際中や結婚後も、カウンセラーによるサポートを提供しています。関係がうまくいかない場合、第三者であるカウンセラーに相談することで、問題解決の糸口を見つけやすくなります。

これらの要因が、離婚率の低さに繋がっている可能性は否定できません。しかし、だからといって「結婚相談所での結婚=離婚しない」と考えるのは早計です。どんな結婚にも、困難や衝突はつきものです。

また、恋愛結婚と比較した際に、本当に結婚相談所での結婚の離婚率が低いと言えるのかどうかは、現時点では判断が難しいです。恋愛結婚の離婚率についても、正確な統計データを取得することは困難であり、比較対象となる信頼できるデータが存在しないからです。

さらに、結婚相談所を利用したからといって、必ずしも幸せな結婚生活が送れるとは限りません。条件が合致していても、価値観や生活習慣の違いから衝突が生じることもあります。結婚生活は、お互いの努力と歩み寄りによって築かれるものです。

結婚相談所の利用は、結婚相手を探すための有効な手段の一つです。しかし、「離婚率が低い」という情報に惑わされることなく、結婚相談所のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分に合った方法を選択することが重要です。結婚は人生における大きな決断です。情報に振り回されることなく、自分自身の目で確かめ、納得した上で結婚相手を選ぶようにしましょう。

結論として、結婚相談所での結婚の離婚率が低いという説は、現状では確かな根拠に基づいたものではありません。結婚相談所を利用する際は、この点をしっかりと理解し、冷静な判断をすることが大切です。幸せな結婚生活を送るためには、結婚相手との相互理解と努力が不可欠であることを忘れてはなりません。