顔合わせの六曜は？

顔合わせの六曜、本当にこだわるべき？ ～幸せなスタートのために大切なこと～

結婚に向けた大切な一歩、顔合わせ。両家の初対面ということもあり、日程や場所、服装など、細部にまで気を配りたいと考えるのは当然のことでしょう。中でも「六曜」を気にされる方も多いのではないでしょうか。インターネット上では「大安が最適」「仏滅は避けるべき」といった情報が溢れていますが、本当に六曜にこだわる必要があるのでしょうか。

古くから伝わる六曜は、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類から成り、それぞれに吉凶が割り当てられています。顔合わせのようなお祝い事には、大安が最も縁起が良いとされ、人気が高い傾向にあります。午前中は先勝、午後は友引も吉日とされています。しかし、六曜はあくまで暦注の一つであり、科学的な根拠はありません。本来の意味や由来を深く理解している人は少なく、現代では迷信に近いものと言えるでしょう。

確かに、大安を選べば安心感を得られるかもしれません。ご両親が六曜を気にされる場合、その気持ちを尊重することも大切です。しかし、大安にこだわった結果、日程調整が難航し、他の準備に支障をきたすようでは本末転倒です。両家の都合が合う日、そして何よりおふたりにとって良い日を選ぶことが最優先事項と言えるでしょう。

大切なのは、六曜にとらわれ過ぎず、おふたりが「この日が良い」と思える日を選ぶことです。例えば、お付き合いの記念日や、お互いの誕生日、入籍予定日などに近い日を選ぶのも素敵ですね。また、季節の良い時期や、思い出の場所に近い日程を選ぶのも良いでしょう。

場所選びも重要なポイントです。一般的には、両家のアクセスを考慮し、中間地点や生活圏内、もしくはどちらかの実家近辺が選ばれます。アクセスの良さだけでなく、落ち着いた雰囲気で会話を楽しめる個室のあるレストランや料亭などが好まれます。格式張らずにリラックスできる空間であれば、より自然体で会話が弾むでしょう。

服装に関しても、場にふさわしい清潔感のある服装を心がけましょう。フォーマルな場ではありますが、堅苦しすぎず、自分らしいスタイルを取り入れることも大切です。例えば、女性はワンピースやスーツ、男性はスーツやジャケットスタイルが一般的です。季節や場所に合わせて、程よく華やかさをプラスするのも良いでしょう。

顔合わせは、両家が親睦を深め、結婚への祝福を分かち合うための大切な機会です。六曜に捉われすぎることなく、おふたりが心地よく過ごせる雰囲気作りを心がけましょう。事前の準備や心遣いが、円滑なコミュニケーションを生み出し、両家の絆を深めることに繋がります。

そして何より大切なのは、おふたりの気持ちです。結婚という人生の大きな節目を迎えるにあたり、お互いを尊重し、感謝の気持ちを伝えることが、幸せなスタートへの第一歩となるでしょう。これから始まる新しい生活への期待を胸に、笑顔溢れる顔合わせの場を演出してください。六曜はあくまでも目安であり、真の吉日はおふたりの心が決めるのです。