「お願いしたいです」は敬語ですか？

「お願いしたいです」は敬語？丁寧で汎用性の高い表現

「お願いしたいです」は、間違いなく敬語です。しかし、敬語といっても、その丁寧さの度合いは「お願い」という言葉自体が持つニュアンスと、「です」という語尾が加わることでさらに増幅されます。

「お願い」は、相手に対して何かを依頼する際に使う言葉です。その性質上、相手に「何かをしてほしい」という気持ちを表すため、本来は丁寧な表現と言えます。そこに「です」という丁寧語の語尾が加わることで、さらに丁寧さが増し、より相手に配慮した表現になります。

「お願いしたいです」は、目上の人だけでなく、同僚や部下に対しても使うことができる汎用性の高い敬語です。

例えば、上司やお客様に何かをお願いする際には、「お願いいたします」や「お願い申し上げます」など、より丁寧な表現を使うのが一般的です。しかし、同僚や部下に対しては、「お願いしたいです」で十分に丁寧な印象を与えることができます。

「お願いしたいです」と「お願いします」の違い

「お願いしたいです」と「お願いします」はどちらも丁寧な表現ですが、そのニュアンスには微妙な違いがあります。

「お願いしたいです」は、相手に何かを依頼する際に、少し遠慮がちに、丁寧にお願いしたいというニュアンスを含んでいます。一方で、「お願いします」は、相手に何かを依頼する際に、より強いお願いをするニュアンスを含んでいます。

具体的に例を挙げると、同僚に資料作成を依頼する際に、「資料作成をお願いしたいです」と「資料作成をお願いします」では、前者は「もしよければ、お願いしたいのですが…」という控えめな印象、後者は「ぜひ、お願いしたいので、協力してください」という強い依頼の印象を与えます。

「お願いしたいです」を使う際の注意点

「お願いしたいです」は非常に汎用性の高い敬語ですが、状況によっては、より丁寧な表現を使うべき場合もあります。例えば、非常に重要なお願い事をする場合や、相手との関係性が良好でない場合は、「お願いいたします」や「お願い申し上げます」など、より丁寧な表現を使う方が良いでしょう。

また、相手との関係性や状況によって、適切な敬語の使い分けが重要です。相手に失礼のないように、状況に合わせて適切な敬語を使うように心がけましょう。