上海語で「谢谢」は?

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上海語における「謝謝」の表現は、標準語の「xiè xie(シェイシェイ)」とは異なり、地域や状況によって多様な言い回しがあります。 例えば、「谢谢」(シェイシェイ)に近い発音を使う場合もありますが、より口語的な表現や、相手との関係性によって異なる表現を用いるのが一般的です。 正確な発音や表現は、文脈を踏まえた上で判断する必要があります。

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上海語で「ありがとう」を伝える方法は、標準中国語(普通話)の「谢谢 (xiè xiè)」とは大きく異なり、より複雑でニュアンスに富んでいます。上海語を学ぶ上で最初に躓くポイントの一つかもしれません。

基本的には、上海語で最も一般的な「ありがとう」は 「谢谢侬 (xiè xiè nóng)」 です。 これは、標準語の「谢谢」に上海語の二人称単数「侬 (nóng)」を加えた形で、直訳すると「あなたに感謝します」となります。ただし、この表現は、比較的フォーマルな場面や、初対面の人、目上の人に対して使うのが適切です。発音は、カタカナで表現すると「シャシェ ノン」に近いです。しかし、実際の発音は日本語のカタカナでは完全に再現できないため、音声教材などで確認することをお勧めします。

より親しい間柄、友人や家族に対しては、「多谢 (duō xiè)」 を使う方が自然です。これは、標準語の「多谢 (duō xiè)(どうもありがとう)」に似ていますが、上海語の発音は少し異なります。カタカナで表現すると「トーシャ」に近いです。この表現は、少し軽めの感謝の気持ちを表す際に適しています。

また、非常に親しい間柄、例えば家族や恋人などに対しては、感謝の言葉を直接口に出す代わりに、行動で感謝を示すことが一般的です。例えば、相手が何かをしてくれた後に、笑顔で「知道了 (zhī dào le)(わかったよ)」と言うだけで、感謝の気持ちが伝わることがあります。

さらに、上海語には「承蒙侬关照 (chéng méng nóng guān zhào)」という少し古風な表現もあります。これは、相手の気遣いに対する感謝を表す際に用いられ、「お気遣いありがとうございます」という意味合いになります。この表現は、ビジネスシーンや、改まった場面で使われることが多いです。

重要なのは、上海語における「ありがとう」の表現は、単に言葉を覚えるだけでなく、相手との関係性や状況に合わせて使い分ける必要があるということです。例えば、レストランでサービスを受けた際に「谢谢侬」と言うのは少し大げさで、「多谢」くらいが丁度良いでしょう。

上海語を学ぶ際は、これらの表現を丸暗記するのではなく、ネイティブスピーカーの発音を聞いたり、実際の会話の中で使われている様子を観察したりすることで、より自然な上海語を身につけることができます。

最後に、上海語は日本語と同様に、地域によって微妙な方言が存在します。上記で紹介した表現は、上海市中心部でよく使われるものですが、郊外などでは異なる表現が用いられることもあります。上海語を学ぶ際には、様々な地域の情報を集めることも、より深く理解するために重要です。