英和で「Patient」とは何ですか?

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英語の patient は「我慢強い」「辛抱強い」という意味の形容詞と、「患者」という意味の名詞の両方で使われます。状況に応じてどちらの意味で使われているか注意が必要です。

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Patient:英語の多義性と日本語でのニュアンス

英語の「patient」という単語は、多くの学習者にとって少し厄介な存在かもしれません。なぜなら、形容詞と名詞という異なる品詞を持ち、それぞれ全く異なる意味を持つからです。この記事では、「patient」の持つ意味合いを整理し、日本語での表現との対応関係を掘り下げて解説します。

まず、形容詞としての「patient」は、「我慢強い」「辛抱強い」「根気強い」といった意味を持ちます。これは、困難な状況や遅延、他者の欠点などに対して、感情的に動揺することなく、冷静かつ辛抱強く対応できる性質を表します。日本語では、「忍耐強い」「寛容な」といった表現もニュアンス的に近いでしょう。

例えば、「He is a patient teacher.」という文であれば、「彼は忍耐強い教師です」という意味になります。生徒の理解度に合わせて丁寧に教えたり、なかなか成果が出なくても根気強く指導したりする様子が想像できます。

次に、名詞としての「patient」は、「患者」という意味を持ちます。医療機関で治療を受ける人、病気や怪我で苦しんでいる人などを指します。これは、形容詞の「我慢強い」とは全く異なる意味を持つため、文脈から判断する必要があります。

「The doctor examined the patient carefully.」という文であれば、「医師は患者を注意深く診察した」という意味になります。病院や診察室といった医療関連の場所であれば、名詞の「患者」の意味で使われていると判断できます。

日本語での表現の注意点

「patient」を日本語に訳す際、注意すべき点があります。形容詞の場合は、状況に応じて最適な表現を選ぶ必要があります。「我慢強い」以外にも、「辛抱強い」「根気強い」「寛容な」「忍耐強い」など、微妙なニュアンスの違いを考慮することが重要です。

例えば、交通渋滞に巻き込まれてイライラしている人に「Be patient!」と言う場合、「落ち着いて!」「焦らないで!」といったニュアンスが適切でしょう。単に「我慢して!」と訳してしまうと、少し冷たい印象を与えてしまうかもしれません。

一方、名詞の場合は、基本的に「患者」という訳で問題ありません。ただし、文脈によっては、「病人」「療養者」といった表現の方が自然な場合もあります。

まとめ

英語の「patient」は、形容詞と名詞という二つの顔を持つ単語です。形容詞としては「我慢強い」「辛抱強い」といった意味を持ち、名詞としては「患者」という意味を持ちます。日本語に訳す際には、文脈に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。特に、形容詞の場合は、単に「我慢強い」と訳すのではなく、状況に応じて「忍耐強い」「寛容な」といった表現を使い分けることで、より自然な日本語にすることができます。

「patient」を理解し、使いこなすことで、英語の表現力がさらに向上するでしょう。