英語で「申し上げにくいのですが」は?

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「申し上げにくいのですが」を英語で表現する際には、状況に応じて適切な言い回しを選び分ける必要があります。フォーマルな場面ではIm afraid that...やWe regret to inform you that...が適し、より婉曲的に伝えたい場合はIf I may be so bold...などが有効です。 ニュアンスを的確に伝えるため、文脈を考慮した表現を選択することが重要です。

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日本語で「申し上げにくいのですが」を英語で表現する方法は、状況や相手との関係性、伝えたいニュアンスによって大きく異なります。単なる直訳では、誤解を招いたり、失礼に当たったりする場合があるので、注意が必要です。 この表現は、伝えようとする内容が聞き手にとって不快なもの、残念なもの、あるいは聞き手にとって都合の悪いものとなる可能性が高いことを示唆しています。そのため、単に「I’m sorry to say…」と訳すだけでは、その微妙なニュアンスを伝えきれません。

フォーマルな場面では、丁寧で敬意を払った表現が求められます。例えば、会社からの重要な連絡や、顧客への悪い知らせなどを伝える場合を考えてみましょう。このような状況では、次のような表現が適切です。

  • I’m afraid that… (残念ながら…): これは最も一般的で、幅広い状況で使用できる表現です。例えば、「I’m afraid that your application has been unsuccessful.」 (残念ながら、あなたの応募は不合格でした。)のように使えます。 シンプルながらも、状況の深刻さを適切に伝え、聞き手の感情に配慮した表現となっています。

  • We regret to inform you that… (残念なお知らせですが…): これはよりフォーマルで、重要な悪い知らせを伝える際に用いられます。例えば、「We regret to inform you that your flight has been cancelled.」 (残念なお知らせですが、あなたのフライトはキャンセルされました。)のように使われます。 “We” を使うことで、会社や組織としての責任感を示し、個人攻撃ではないことを明確にしています。

  • It is with regret that we must inform you that… (残念ではございますが、お知らせしなければなりません…): さらにフォーマルで、より丁寧な表現です。重要な報告や、非常に残念なニュースを伝える際に適切です。ビジネスレターなど、書面で用いられることが多いです。

一方、インフォーマルな場面や、親しい友人などとの会話では、より砕けた表現を用いることができます。

  • I hate to break it to you, but… (悪いんだけど…): 親しい間柄で、あまり深刻ではない悪い知らせを伝える際に使用できます。 直接的で少し砕けた表現ですが、親しみやすさからくる自然さがあります。

  • I’m sorry to say this, but… (申し訳ないけど…): これも比較的カジュアルな表現で、「I’m afraid that…」よりも少し軽いニュアンスです。

  • This is a bit awkward, but… (ちょっと言いづらいんだけど…): 伝えようとする内容がやや気まずいものである場合に有効です。 状況を説明し、話しやすい雰囲気を作るための導入として使われます。

さらに、婉曲的に伝えたい場合、次のような表現も考えられます。

  • If I may be so bold, … (もし差し支えなければ…): ややフォーマルな表現で、聞き手の気持ちに配慮しながら、デリケートな話題を切り出す際に使われます。

  • Perhaps I should mention that… (もしかしたら言っておくべきかもしれませんが…): 直接的に伝えずに、婉曲的に情報を伝えるための表現です。

このように、「申し上げにくいのですが」を英語で表現するには、状況と相手との関係性をよく理解し、適切な表現を選択することが重要です。 単に「I’m sorry to say…」で済ませず、文脈を考慮した表現を選ぶことで、より正確で丁寧なコミュニケーションが可能になります。 上記の例を参考に、様々な状況で適切な表現を使えるように練習してみましょう。