陸上のリレーで失格になるルールは?

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陸上リレーで失格となるのは、バトンが次走者の手に触れずに渡された場合です。前走者が落としたバトンを次走者が拾って走り続ける行為も失格となります。バトンは必ず前走者から次走者へ直接渡されなければならず、途中に地面などに落ちた場合は、前走者が拾い上げてからパスし直す必要があります。

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陸上リレー、失格の落とし穴:バトンパス以外にも潜むルール違反

陸上競技の花形、リレー。チーム一丸となってバトンをつなぎ、勝利を目指すエキサイティングな種目です。しかし、その華やかさの裏には、複雑なルールが存在し、思わぬ落とし穴で失格になるケースも少なくありません。バトンパスミスは誰もが知る失格の要因ですが、実は他にも様々なルール違反が存在します。今回は、リレーで失格になるルールを、バトンパスを中心に、その他の注意点も含めて詳しく解説します。

1.バトンパスの鉄則:受け渡しゾーンと正しい保持

リレーにおける最重要ポイント、バトンパス。失格の多くはこの場面で発生します。まず、バトンは決められたテイクオーバーゾーン内で渡さなければなりません。このゾーンは20メートルで、前走者がゾーンに進入する前に次走者が走り出す「フライングスタート」が認められています。しかし、ゾーン外での受け渡しは、どんなにスムーズでも失格となります。

また、バトンは必ず手から手への受け渡しが必須です。前走者が落としたバトンを次走者が拾う行為はもちろん、ユニフォームや体にバトンが当たって渡った場合も失格となります。故意でなくても、審判の判断によっては反則を取られる可能性があるので注意が必要です。さらに、バトンを握り直す行為も、受け渡し完了後であっても、スムーズなバトンパスの妨げになると判断された場合は失格となる場合があります。

2.知っておくべき、その他の失格要因

バトンパス以外にも、リレーでは様々なルール違反で失格となる可能性があります。

  • レーン侵犯: 自分のチームに割り当てられたレーンから逸脱し、他のチームの走りを妨害する行為。意図的でなくても、接触や進路妨害があれば失格となる可能性があります。特にカーブ区間では注意が必要です。
  • 押し出す、引っ張るなどの不正行為: バトンを受け渡す際に、次走者を押し出したり、引っ張ったりする行為は禁止されています。これもチームメイトを少しでも有利に進めようとする行為とみなされ、失格の対象となります。
  • 妨害行為: 走路上で他の選手を妨害する行為。例えば、わざと足を引っ掛けたり、進路を妨害したりする行為は、重大な反則として失格はもちろん、大会からの出場停止処分を受ける可能性もあります。
  • 競技場からの逸脱: レース中にコースを外れて競技場から出てしまう行為。たとえすぐにコースに戻ったとしても失格となります。
  • バトンの不適切な扱い: バトンを投げたり、故意に落としたりする行為は、スポーツマンシップに反する行為として失格となります。

3.失格を防ぐための対策

リレーで失格を避けるためには、日ごろの練習が重要です。

  • バトンパスの練習: テイクオーバーゾーン内でのスムーズなバトンパスを繰り返し練習し、体に染み込ませる必要があります。様々な状況を想定した練習を行い、どんな場面でも落ち着いて対応できるよう準備しましょう。
  • レーンキープの意識: 走行中は常に自分のレーンを意識し、逸脱しないように注意する必要があります。特にカーブ区間では、遠心力に負けないよう体幹を鍛えるトレーニングも有効です。
  • ルール理解の徹底: チーム全員がルールをしっかりと理解し、遵守することが大切です。ルールブックを読み込み、不明な点はコーチや審判に確認しましょう。

リレーは、チームワークと正確さが求められる競技です。ルールを理解し、入念な練習を重ねることで、失格のリスクを最小限に抑え、最高の結果を目指しましょう。勝利の栄光は、ルールを遵守し、正々堂々とした戦いを繰り広げたチームにこそ輝くのです。