電車の上の部分は何といいますか?

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電車の屋根に取り付けられた、ひし形のアームのような装置は「パンタグラフ」と呼ばれます。これは架線から電気を取り込むための集電装置です。普段何気なく目にしているかもしれませんが、鉄道車両にとって非常に重要な役割を果たしています。

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電車の頭頂部で、菱形状のアームのような装置が目に入ることはありませんか?この装置は「パンタグラフ」と呼ばれ、電車の動力源である電気を架線から取り込む役割を担っています。

パンタグラフは、電車の屋根に取り付けられ、可動式の腕を架線に押し付けることで電気を取り込みます。パンタグラフの中心部に配置された菱形のフレームは、架線をはさむように設計されており、一定の圧力をかけて確実に電気を取り込むことができるようになっています。

パンタグラフは、電車の円滑な運行に不可欠な装置です。架線から電気を取り込むだけでなく、架線との接触状態を維持し、安定した電力を供給することで、電車を動かし続けます。

パンタグラフには、主に以下のような種類があります。

  • シングルアームパンタグラフ: 最も一般的なタイプで、1本の腕を備えています。
  • ダブルアームパンタグラフ: 2本の腕を備え、より高い電流容量に対応できます。
  • シングルアームZ形パンタグラフ: シングルアームパンタグラフの一種で、腕がZ字型に折れ曲がっており、架線への追従性を向上させます。

パンタグラフは、電車において重要な役割を果たす装置です。その働きにより、電車は架線から安全かつ効率的に電気を供給され、目的地まで円滑に走行することができます。

なお、パンタグラフは電車だけでなく、路面電車や一部のディーゼル機関車など、他の電車型車両にも使用されています。