アイフォンのIMEIが2つあるのはなぜですか?

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iPhoneには、機種によってはIMEI番号が2つ存在します。「IMEI1」は物理SIMカード用の識別番号で、「IMEI2」はeSIM用の識別番号です。物理SIMとeSIMの両方に対応している機種では、それぞれに固有のIMEI番号が割り当てられます。

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なぜiPhoneにはIMEIが2つある機種があるのか? – eSIM時代の識別子

iPhoneには、モデルによってはIMEI番号が2つ存在します。これは、近年のスマートフォンの進化、特にeSIM(Embedded SIM)の普及が大きく関係しています。従来型の物理SIMカードに加え、eSIMという新しい通信方式に対応したiPhoneが登場したことで、それぞれの識別番号が必要になったためです。

IMEI(International Mobile Equipment Identity)とは?

まず、IMEIとは何かを簡単に説明しましょう。IMEIは、国際移動体装置識別番号と呼ばれるもので、各携帯電話端末に固有の15桁(または17桁)の識別番号です。ネットワークに接続する際、この番号によって端末が識別され、不正利用の防止や盗難・紛失時の追跡などに利用されます。

物理SIMとeSIMの役割

従来の物理SIMカードは、契約している通信事業者の情報を記録したICチップが搭載されたカードです。これをiPhoneのSIMトレイに挿入することで、その通信事業者のネットワークに接続できます。

一方、eSIMは、物理的なSIMカードを必要としない、端末に組み込まれたSIMです。ソフトウェア的に通信事業者の情報を書き換えることができるため、SIMカードの抜き差しなしに、複数の通信事業者の回線を切り替えたり、海外旅行時に現地のSIMに簡単に切り替えたりすることができます。

2つのIMEIが存在する理由

iPhoneに2つのIMEIが存在する理由は、物理SIMとeSIM、それぞれに固有の識別番号が必要になるからです。

  • IMEI1: 通常、物理SIMカードを使用するための識別番号として割り当てられます。
  • IMEI2: eSIMを使用するための識別番号として割り当てられます。

物理SIMとeSIMの両方に対応しているiPhoneでは、それぞれの通信回線を識別し、管理するために、個別のIMEIが必要となります。これにより、例えば、普段は物理SIMでメインの通信回線を使用し、必要に応じてeSIMで別の通信回線を利用するといった使い方が可能になります。

IMEIの確認方法

iPhoneでIMEIを確認する方法はいくつかあります。

  • 設定アプリ: 「設定」→「一般」→「情報」の順にタップすると、IMEI1とIMEI2(存在する場合)が表示されます。
  • 電話アプリ: 電話アプリで「*#06#」とダイヤルすると、IMEIが表示されます。
  • iTunes/Finder: パソコンにiPhoneを接続し、iTunes(またはFinder)でデバイス情報を確認すると、IMEIが表示されます。

まとめ

iPhoneにIMEIが2つあるのは、eSIMという新しい通信方式に対応するためです。物理SIMとeSIM、それぞれの回線を個別に識別し、管理するために、固有のIMEIが必要となります。これにより、ユーザーはより柔軟に通信回線を使い分けることが可能になり、利便性が向上します。

eSIMは、今後ますます普及していくと予想され、それに伴い、複数のIMEIを持つ端末も増えていくでしょう。これらの情報を理解しておくことで、iPhoneをより有効活用できるはずです。