スクショの文字をコピペするには？

スクショの文字をコピペするには？：画像からテキストを抽出する様々な方法

スクリーンショット（スクショ）は、画面上の情報を手軽に記録する便利なツールです。しかし、スクショに含まれる文字情報を編集したり、他の文書に転記したい場合、画像のままでは扱いにくいことがあります。そこで、今回はスクショの文字をコピー＆ペーストする方法を、様々な角度から解説します。

従来の方法として、前述のようにAlt + PrintScreenで画面をコピーし、WordやPowerPointに貼り付ける方法はあります。しかし、これは画像として貼り付けられるため、文字の編集はできません。そこで、スクショ内の文字をテキストデータとして抽出する方法が必要となります。

1. OCR (光学文字認識) ソフトウェア/オンラインサービスの活用

OCRは、画像内の文字を認識し、編集可能なテキストデータに変換する技術です。無料または有料の様々なOCRソフトウェアやオンラインサービスが存在します。

• 無料オンラインOCRサービス: 手軽に利用できるのが魅力です。多くのサービスは、画像をアップロードするだけでテキストを抽出できます。ただし、精度や対応言語、ファイルサイズ制限などに注意が必要です。日本語の認識精度もサービスによって大きく異なります。

• 有料OCRソフトウェア: より高精度な文字認識や、PDFなど様々なファイル形式への対応、バッチ処理などの高度な機能を備えています。ビジネス用途で大量のスクショを処理する必要がある場合などは、有料ソフトウェアの導入を検討する価値があります。

2. Google Lens の活用 (スマホ/タブレット)

Google Lensは、画像認識技術を用いて、画像内の情報を読み取るアプリです。スクショ内の文字を認識し、コピー＆ペーストすることが可能です。特にスマホやタブレットで撮影したスクショを扱う際に便利です。

• 方法: Google Lensアプリを起動し、スクショを読み込ませます。文字部分をタップすると、テキストが選択可能になり、コピーできます。

3. Windows 標準機能「切り取り & スケッチ」の活用 (Windows 10以降)

Windows 10以降に標準搭載されている「切り取り & スケッチ」ツールは、スクショの撮影だけでなく、OCR機能も備えています。「テキストのコピー」ボタンをクリックするだけで、スクショ内の文字をテキストデータとしてコピーできます。

• 方法: 「切り取り & スケッチ」でスクショを撮影後、「テキストのコピー」ボタンをクリックします。

4. スクリーンリーダーの活用

スクリーンリーダーは、視覚障碍者向けに画面上の情報を音声で読み上げるソフトウェアですが、スクショ内の文字を読み上げさせることで、それをコピー＆ペーストすることも可能です。

5. 特定のアプリケーションの機能を活用

一部のアプリケーションは、独自のOCR機能を備えています。例えば、OneNoteやEvernoteなどは、画像内の文字を検索可能にする機能があり、そこからテキストをコピーすることもできます。

どの方法を選ぶべきか？

最適な方法は、スクショの量、必要な精度、利用環境などによって異なります。

• 少量のスクショで、かつ高精度が求められる場合は、有料OCRソフトウェアやGoogle Lensがおすすめです。
• 大量のスクショを処理する必要がある場合は、バッチ処理機能を備えた有料OCRソフトウェアが効率的です。
• Windows 10以降を使用している場合は、「切り取り & スケッチ」が手軽で便利です。
• スマホ/タブレットで撮影したスクショを扱う場合は、Google Lensが便利です。

様々な方法を理解し、状況に応じて最適な方法を選択することで、スクショの文字を効率的にコピー＆ペーストし、作業効率を向上させることができます。 試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけてみてください。