タイヤの刻印で製造年月日がわかる?

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タイヤの側面には、製造週と年を示す4桁の数字が刻印されています。後ろの2桁が製造年を表し、前の2桁がその年の何週目に製造されたかを示します。例えば、「1523」という数字であれば、2023年の15週目に製造されたことを意味します。

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タイヤの刻印から読み解く製造年月日:鮮度を知り、安全なドライブへ

タイヤの側面を注意深く見ると、一見無意味に見える数字やアルファベットが刻印されていることに気づくでしょう。これらの刻印は、単なる記号ではなく、タイヤの製造情報や性能を示す重要な手がかりとなります。中でも、製造年月日を示す刻印は、タイヤの鮮度を知り、安全なドライブのために不可欠な情報源です。

多くの方が「タイヤの溝がまだあるから大丈夫」と考えがちですが、タイヤはゴム製品であるため、経年劣化は避けられません。紫外線や熱、オゾンといった外部環境の影響を受け、ゴムの弾力性は徐々に失われていきます。劣化したタイヤはグリップ力が低下し、制動距離が伸びるだけでなく、最悪の場合、バースト(破裂)を引き起こす可能性もあります。

では、タイヤの刻印からどのように製造年月日を読み解くのでしょうか。一般的に、タイヤの側面には「DOT」という記号に続いて、アルファベットと数字の組み合わせが刻印されています。このうち、末尾の4桁の数字が製造週と年を示しています。

例:DOT XXXX XXXX 1624

この例では、末尾の「1624」が製造年月日を表しています。後ろ2桁の「24」は西暦の下2桁、つまり2024年を表しています。前の2桁の「16」は、その年の16週目に製造されたことを示しています。したがって、このタイヤは2024年の16週目に製造されたことになります。

しかし、注意すべき点もいくつかあります。

  • 古いタイヤ: 2000年以前に製造されたタイヤの場合、製造年月の表記が異なる場合があります。通常、末尾の数字は3桁で、末尾の数字が製造年を表し、前の2桁が製造週を表します。
  • 補修タイヤ: 補修されたタイヤの場合、製造年月日を示す刻印が消されていたり、新たに刻印されていたりする場合があります。
  • メーカーによる違い: 一部のメーカーでは、独自の表記方法を採用している場合があります。詳細については、各メーカーの取扱説明書やウェブサイトをご確認ください。

タイヤの製造年月日を確認する際は、これらの点に注意しながら、正確な情報を読み取るようにしましょう。

タイヤの寿命は、使用状況や保管状況によって異なりますが、一般的には製造から3年程度が目安とされています。溝の深さだけでなく、製造年月日も考慮して、早めの交換を検討することで、安全なドライブを維持することができます。定期的な点検と適切なメンテナンスを行い、安全なカーライフを送りましょう。