タイヤの年式は7桁の数字でわかりますか？

タイヤの製造年、本当に7桁でわかる？DOTコードの真実と注意点

インターネット上では、「タイヤの製造年は7桁のDOT番号で確認できる」という情報が散見されます。しかし、これは厳密には正確ではありません。より詳しく、そして正確な情報をお届けします。

確かに、タイヤのサイドウォールに刻印されているDOT（Department of Transportation：アメリカ運輸省）コードは、製造年週を知るための重要な手がかりとなります。しかし、DOTコード全体は7桁よりも長く、通常11～12桁で構成されています。

DOTコードの内、製造年週を示すのは末尾の4桁です。前述の例のように「1223」であれば、2023年の第12週に製造されたことを意味します。これは間違いありません。

では、なぜ「7桁」という情報が広まっているのでしょうか？考えられる理由としては、以下の点が挙げられます。

• 情報伝達の簡略化: タイヤの製造年週を知るという目的において、DOTコード全体を伝えるよりも、末尾4桁の情報だけで十分であるため。
• 古いタイヤのDOTコード: 2000年以前に製造されたタイヤのDOTコードは、製造年週を示す桁数が3桁でした（例えば「129」は1999年の第12週に製造されたことを示します）。この古い形式の情報が混在している可能性。

重要な注意点：

• 7桁未満のDOTコードは存在しない: DOTコードは、タイヤの製造元や工場コードなど、より詳細な情報を含むため、通常7桁未満になることはありません。
• DOTコード全体を確認する: 製造年週以外にも、DOTコードにはタイヤの製造元、サイズ、型式など、重要な情報が含まれています。タイヤの選定や性能確認のためには、DOTコード全体を確認することを推奨します。
• 製造年週だけでタイヤの状態を判断しない: 製造年週はタイヤの状態を判断する一つの要素に過ぎません。保管状況、使用状況、摩耗度など、総合的に判断する必要があります。
• 古いタイヤの危険性: 製造から時間が経過したタイヤは、たとえ未使用でもゴムの劣化が進み、性能が低下している可能性があります。安全のため、専門家による点検を定期的に受け、必要に応じて交換しましょう。

まとめ：

タイヤの製造年週はDOTコードの末尾4桁で確認できますが、DOTコード全体は7桁よりも長いことを覚えておきましょう。製造年週だけでなく、DOTコード全体を確認し、タイヤの状態を総合的に判断することが重要です。安全なドライブのために、タイヤに関する正しい知識を持ち、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。