テザリングで何を見てるかわかる?

0 ビュー

企業携帯のテザリング利用で、通信内容や履歴が会社側に把握されるか懸念する声は多いです。しかし、テザリングは個人の携帯回線を使用するため、会社ネットワークへの接続とは異なり、通常、通信履歴は会社には見えません。遠隔での履歴確認も不可能です。ただし、利用規約によっては、通信量の監視や特定サイトへのアクセス制限が設けられている場合があります。

コメント 0 好き

テザリング、その向こう側にある「見えない」と「見える」

企業の携帯をテザリングで利用する際、多くの人が抱く疑問、それは「会社に何を見られているのか?」という不安でしょう。個人のスマホ回線を利用して、仕事をするわけですから、プライベートとの境界線が曖昧になり、「もしかして、全て筒抜け?」と心配になるのも無理はありません。

結論から言うと、基本的に、テザリングを通してあなたが何を見ているか、会社が直接的に把握することはできません。 テザリングは、あなたのスマホがルーターの役割を果たし、個人の回線を使ってインターネットに接続している状態です。会社支給のPCやタブレットからテザリングで接続したとしても、その通信は会社のネットワークを経由しません。つまり、会社が社内ネットワークで行っているような、ウェブサイトの閲覧履歴の監視や、通信内容の解析は、通常、不可能ということです。遠隔操作で履歴を抜き出すようなことも、技術的に困難と言えるでしょう。

しかし、ここで安心してはいけません。いくつかの注意点が存在します。

1. 利用規約という名の監視の目:

会社によっては、テザリングの利用に関する明確な規約を設けている場合があります。この規約には、通信量の監視や、特定のウェブサイトへのアクセス制限などが含まれている可能性があります。例えば、「業務に関係のないサイトへのアクセスは禁止」といった条項があれば、違反した場合、最悪懲戒処分もあり得るでしょう。規約の内容をよく確認し、逸脱しないように注意が必要です。

2. 通信量という間接的な情報:

直接的な閲覧履歴は見られなくても、通信量の監視は比較的容易に行えます。極端に通信量が多かったり、特定の時間に集中して通信が発生している場合、会社側から「何に使っているのか?」と問いただされる可能性は否定できません。テザリングの使用目的や、利用状況を説明できるようにしておくことが重要です。

3. VPNの使用:

もし、どうしても閲覧履歴を見られたくない、通信内容を暗号化したいというのであれば、VPN(Virtual Private Network)の使用を検討するのも一つの手段です。VPNは、インターネット通信を暗号化し、第三者からの傍受を防ぐ技術です。ただし、VPNの使用が会社の規約で禁止されている場合もあるため、事前に確認が必要です。

4. 倫理観という名の自制心:

最も重要なのは、倫理観を持ってテザリングを利用することです。会社の携帯を借りているという意識を持ち、業務に関係のないサイトへのアクセスは極力避けるべきです。テザリングはあくまで業務を円滑に進めるための手段であり、私的な利用は控えめにしましょう。

テザリングは便利なツールですが、利用方法によっては会社との信頼関係を損なう可能性もあります。利用規約を遵守し、倫理観を持って利用することが、テザリングを安全に、そして安心して使いこなすための秘訣と言えるでしょう。