ディーゼルエンジンの日本語表記は？

ディーゼルエンジンの日本語表記

日本では、ディーゼルエンジンの表記は「ディーゼル」が一般的です。過去には「ヂーゼル」「ジーゼル」「デイゼル」などの表記も用いられていましたが、現在では「ディーゼル」が定着しています。

なお、日本の国家資格である自動車整備士国家試験においては「ジーゼルエンジン」という表記が用いられています。これは、日本の自動車業界で「ジーゼルエンジン」という呼称が広く普及しているためです。

漢字では、「柴油機関（さいゆきかん）」と表記することがあります。これは、ディーゼルエンジンの燃料として主に軽油（柴油）が使用されることに由来しています。

「ディーゼル」という名称は、このエンジンの発明者であるドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルに由来しています。ディーゼルは1892年にディーゼルエンジンを発明し、特許を取得しました。

ディーゼルエンジンは、空気の圧縮熱を利用して燃料を自己着火させる、熱機関の一種です。ガソリンエンジンに比べて、熱効率が高く、燃費に優れています。このため、大型トラックやバス、船舶など、大出力・長時間運転が求められる用途で広く使用されています。

近年では、ディーゼルエンジンに尿素水溶液を噴射して排気ガス中の窒素酸化物（NOx）を低減する「尿素SCRシステム」が普及しています。これにより、ディーゼルエンジンの環境性能が向上しています。