ディーゼル車にガソリンを入れて走ってしまったのですが、どうしたらいいですか？

ディーゼル車にガソリンを入れたら…落ち着いて！まずは絶対エンジンをかけないで！

「やってしまった…ディーゼル車にガソリンを入れてしまった！」

そんな時、パニックになる気持ちはよく分かります。でも、落ち着いて行動することが大切です。この記事では、ディーゼル車に誤ってガソリンを入れてしまった時の対処法を詳しく解説します。

まず、絶対にエンジンをかけてはいけません！ これが鉄則です。エンジンを始動してしまうと、ガソリンが燃料系統に回り、深刻なダメージを与える可能性が高まります。ガソリンはディーゼル燃料に比べて潤滑性が低いため、燃料ポンプやインジェクターなどの精密部品を摩耗させ、故障の原因となります。最悪の場合、エンジン全体を交換しなければならなくなるケースも考えられます。

ガソリンを誤給油したことに気づいたら、以下の手順で対応しましょう。

1. エンジンを絶対にかけない: 繰り返しになりますが、これが最も重要です。給油後すぐに気づいた場合でも、エンジンは始動しないでください。

2. 車を安全な場所に移動: 可能であれば、給油場所から安全な場所に車を移動させましょう。ロードサービスなどを利用するのがおすすめです。 無理に自分で動かそうとせず、プロに任せましょう。

3. 専門業者に連絡: ディーラーや整備工場、ロードサービスなどに連絡し、状況を説明しましょう。ガソリンの量や車の状態などを正確に伝えることが重要です。 自分で対処しようとせず、専門家の指示に従ってください。

4. 燃料タンクの抜き取り: 専門業者は、燃料タンクからガソリンを抜き取る作業を行います。燃料ラインやフィルターなども洗浄が必要となる場合もあります。 この作業は専門的な知識と設備が必要となるため、必ずプロに依頼しましょう。

ガソリンの量とディーゼル燃料の残量によって、状況は大きく異なります。

• ガソリンの量が少ない場合: ディーゼル燃料の残量が多く、ガソリンの量が少なければ、燃料タンクの洗浄だけで済む可能性があります。しかし、少しでもガソリンが混入している状態での走行は、将来的にエンジンに悪影響を与える可能性があるため、念のため専門業者に相談することをおすすめします。

• ガソリンの量が多い場合: ディーゼル燃料の残量が少なく、ガソリンの量が多い場合は、燃料タンクの洗浄だけでなく、燃料ラインやインジェクター、燃料ポンプなどの部品交換が必要になる可能性が高まります。 費用も高額になることが予想されるため、日頃から給油時には注意を払うことが大切です。

誤給油を防ぐための対策

このようなトラブルを避けるためには、日頃から以下の点に注意しましょう。

• 給油口にステッカーを貼る: ディーゼル車であることを示すステッカーを給油口に貼ることで、誤給油のリスクを軽減できます。

• セルフスタンドでは特に注意する: セルフスタンドでは、自分でノズルを選ぶため、誤給油のリスクが高まります。 焦らず、しっかりと車種を確認してから給油しましょう。

• 給油前に車種を確認: ガソリンスタンドのスタッフにも車種を伝えることで、ダブルチェックになり、誤給油を防ぐことができます。

ディーゼル車へのガソリンの誤給油は、大きなトラブルにつながる可能性があります。 落ち着いて適切な対処を行い、愛車を守りましょう。 そして、日頃から予防策を講じることで、このような事態を未然に防ぐことが大切です。