データSIMのデメリットは?

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データSIMは音声通話機能を持たないため、通常の携帯電話のように電話をかけたり、受けたりすることができません。 緊急通報への対応も不可能です。 電話番号も割り当てられないため、個人識別番号としての利用も制限されます。従って、音声通話が必要な場合は、データSIM単体では不十分です。
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データSIMの意外な落とし穴:知っておきたいデメリットと対策

格安SIMの普及とともに、データ通信に特化した「データSIM」が注目を集めています。しかし、その魅力的な価格の裏には、知っておくべきデメリットも存在します。今回は、データSIMの思わぬ落とし穴と、その対策について詳しく解説していきます。

データSIM最大の弱点:音声通話の壁

データSIM最大の特徴であり、同時に最大のデメリットと言えるのが、音声通話機能の欠如です。通常の携帯電話回線(音声SIM)とは異なり、データSIMはデータ通信に特化しているため、音声通話やSMS(ショートメッセージサービス)を利用することができません。

これは、友人との通話や、お店の予約など、日常生活で電話を使う機会が多い人にとっては大きなデメリットとなります。また、緊急通報(110番や119番)も利用できないため、万が一の際に頼ることができないという不安も残ります。

データSIMで音声通話を利用するには?

では、データSIMで音声通話を利用することはできないのでしょうか? 実は、いくつかの方法を組み合わせることで、データSIMでも音声通話を可能にすることができます。

  1. IP電話アプリの活用: LINEやSkypeなどのIP電話アプリを利用すれば、インターネット回線を通じて音声通話やビデオ通話が可能です。ただし、通話品質は通信環境に左右されるため、安定した電波状況下での利用が必須となります。

  2. 050番号サービスの利用: IP電話サービス事業者が提供する「050番号」を取得すれば、通常の電話番号と同様に音声通話やSMSの送受信が可能になります。月額料金が発生するものの、通話料は割安なことが多いです。

  3. 音声SIMとの併用: データSIMと音声SIMを2枚持ち歩く方法です。データ通信はデータSIM、音声通話やSMSは音声SIMと使い分けることで、それぞれのメリットを活かすことができます。

データSIM利用の注意点:電話番号がないことによる制限

データSIMは電話番号が割り当てられないため、電話番号を個人識別番号として利用するサービスを利用できない場合があります。例えば、銀行口座開設や、各種オンラインサービスへの登録、本人確認が必要な手続きなどが挙げられます。

このようなケースでは、音声SIMの利用や、他の本人確認手段が必要となる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

データSIMは誰におすすめ? 音声通話とのバランスを

データSIMは、音声通話をほとんど利用せず、データ通信をメインに利用したい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。しかし、音声通話機能がないことによる制限や、緊急時の対応などを考慮すると、すべての人にとって最適解とは言えません。

データSIMを選ぶ際は、自身の利用状況や、音声通話に対するニーズを踏まえ、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。そして、必要に応じてIP電話アプリや050番号サービスなどを活用し、より便利にデータSIMを活用していくことをおすすめします。