ドローンの重量が100g以下と200g以下ではどちらが航空?

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改正航空法により、ドローンの重量が100g以下なら基本的に航空法適用外、100g超200g以下なら航空法の適用対象となります。以前は200g未満が適用外でしたが、2022年6月の法改正で基準が厳格化されました。

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100g以下のドローンと200g以下のドローン、航空法の適用は? 軽くなった基準と飛行の責任

ドローンは手軽に空撮を楽しめる魅力的なツールとして普及が進んでいます。しかし、空の安全を守るためには、ドローンを飛行させる際のルールを正しく理解することが不可欠です。特に重要なのが、ドローンの重量と航空法の関係です。改正航空法により、ドローンの重量によって航空法の適用範囲が変わり、100gを境に大きな違いが生じます。

これまで「200g未満」が航空法適用外の基準でしたが、2022年6月の改正航空法施行により、この基準は「100g以下」に引き下げられました。つまり、100gを超えるドローンは、たとえ200g以下であっても航空法の規制対象となるのです。この変更は、小型ドローンであっても、落下による人や物への危険性を軽視できないという認識の高まりを反映しています。

では、具体的に100g以下と200g以下のドローンでは、航空法の適用に関してどのような違いがあるのでしょうか?

100g以下のドローン: 原則として航空法の適用外となります。つまり、飛行許可や承認の手続きは不要です。ただし、「空港周辺」「人口集中地区の上空」「人や物件から30m未満の距離」など、一部の空域では飛行が制限されています。また、航空法適用外であっても、民法上の責任は問われます。飛行させる際は、周囲の安全に十分配慮し、事故を起こさないよう細心の注意を払う必要があります。小型軽量であることから、風にあおられやすく、予期せぬ場所に流される可能性もあるため、操縦にはより一層の慎重さが求められます。

100g超200g以下のドローン: 航空法の規制対象となります。飛行させるためには、DID地区(人口集中地区)や空港周辺など、規制対象となる空域での飛行を避けるだけでなく、以下の手続きが必要となります。

  • 機体登録: ドローンを国土交通省に登録する必要があります。
  • リモートID機器の搭載: 2022年12月以降に製造された機体は、リモートID機能が内蔵されている必要があります。それ以前に製造された機体には、外付けのリモートID機器を取り付ける必要があります。リモートIDは、ドローンの識別情報を電波で発信する機能で、飛行中のドローンの位置情報や登録情報を把握することができます。

さらに、夜間飛行や目視外飛行、イベント上空での飛行など、特定の飛行を行う場合は、別途許可や承認が必要になります。

改正航空法は、ドローン利用の安全性を高めるための重要な一歩です。100g以下のドローンであっても、安全意識を持って飛行させることが大切です。200g以下のドローンを飛行させる場合は、航空法の規定を遵守し、必要な手続きをしっかりと行いましょう。

ドローンを安全に楽しむためには、常に最新の情報を収集し、ルールを理解することが不可欠です。国土交通省のウェブサイトなどで最新の情報を確認し、責任あるドローンユーザーとして、空の安全に貢献しましょう。 ドローンの進化は目覚ましく、今後ますます私たちの生活に浸透していくことが予想されます。安全なドローン利用の文化を築き、その利便性を最大限に活かしていくことが、私たち一人ひとりに求められています。