バッテリーを交換したばかりでバッテリーが上がってしまう原因は?

4 ビュー

新しいバッテリーに交換してもバッテリーが上がってしまうのは、車が走行していないときに自然放電が起こるため。この放電により、バッテリー内の電力は徐々に減少します。

コメント 0 好き

バッテリーを交換したのに上がってしまう原因

新しいバッテリーに交換したにもかかわらず、バッテリーが上がってしまうという状況に遭遇することは珍しくありません。この問題が発生する最も一般的な原因は、以下の通りです。

1. 自然放電

車は走行していない状態でも、バッテリーは徐々に電力を消費します。この現象を自然放電と言います。自然放電の量は、車種、搭載されている電気機器、バッテリーの状態などの要因によって異なります。一般的に、新しいバッテリーでも1か月程度で最大25%の電力を失う可能性があります。この放電により、バッテリーの電圧が下がり、始動に十分な電力が確保できなくなることがあります。

2. 寄生的な電力消費

車の電気システムには、時計やラジオなどの機器に常時電力を供給する「寄生的な」電力消費源があります。これらの機器は、エンジンが停止していてもわずかな電力を消費します。この消費電流が過剰になると、バッテリーが徐々に放電され、始動に十分な電力が確保できなくなります。

3. オルタネーターの不具合

オルタネーターは、走行中にバッテリーを充電する重要なコンポーネントです。オルタネーターが故障すると、バッテリーは走行中は充電されなくなります。そのため、バッテリーの電力は自然放電によって徐々に減少していきます。オルタネーターの故障の兆候には、充電警告灯の点灯、バッテリーの電圧低下、エンジンのストールなどがあります。

4. バッテリー端子の腐食

バッテリーの端子が腐食すると、バッテリーと電気システムとの接続が妨げられます。これにより、始動時にバッテリーから十分な電流が供給されず、バッテリーが上がってしまうことがあります。バッテリー端子の腐食は、水分や汚れの蓄積、さらにはバッテリー液の漏れによっても発生します。

5. バッテリーの不良

新しいバッテリーでも、製造上の欠陥や輸送中の損傷により不良品になることがあります。不良なバッテリーは、自然放電が過剰であったり、十分な電力を蓄えられなかったりします。バッテリーが新しいのに上がってしまう場合は、バッテリー自体の不良を疑う必要があります。

バッテリー上がりの防止策

バッテリー上がりの問題を防ぐには、以下の対策を講じることが重要です。

  • 車を長期間駐車する場合は、バッテリーを切断します。
  • 寄生的な電力消費源を特定して最小限に抑えます。
  • オルタネーターの定期的な点検を行います。
  • バッテリー端子を清潔かつ腐食から守ります。
  • バッテリーの電圧を定期的に測定して、過剰な放電がないか確認します。