ルーターコンセント抜いてもいい？

ルーターのコンセント、抜いても本当に大丈夫？ 知っておくべきリスクとメリット、そして賢い対処法

「節約のために、使わないときはルーターのコンセントを抜いた方がいいのかな？」

インターネットを利用している方なら、一度はそう考えたことがあるかもしれません。電気代節約は魅力的ですが、安易にコンセントを抜くのは危険も伴います。この記事では、ルーターのコンセントを抜くことのメリットとデメリットを徹底的に解説し、安全かつ賢い対処法をご紹介します。

コンセントを抜く前に知っておきたい、3つのリスク

1. ONU(光回線終端装置)への負担: 冒頭で触れられているように、ONUの電源を入れたままルーターのコンセントを抜く行為は、機器に大きな負担をかけ、故障の原因となる可能性があります。これは、ONUが正常な通信を維持しようとする過程で過剰な負荷がかかるためです。最悪の場合、修理が必要になるだけでなく、インターネットが利用できなくなる期間が生じることもあります。

2. 設定のリセット: 一部のルーターでは、コンセントを抜くと設定がリセットされてしまう場合があります。特に、初期設定が複雑なルーターや、独自のカスタマイズを施している場合は注意が必要です。再度設定が必要になり、時間と手間がかかってしまうかもしれません。

3. セキュリティリスク: ルーターの電源を頻繁にオンオフすると、セキュリティアップデートの適用が遅れる可能性があります。最新のセキュリティ対策が施されていない状態は、外部からの不正アクセスやウイルス感染のリスクを高めます。

コンセントを抜くメリットは？ 電気代は本当に節約できる？

コンセントを抜くことの最大のメリットは、やはり電気代の節約です。ルーターの消費電力は機種によって異なりますが、一般的に数ワット程度です。しかし、24時間365日稼働していることを考えると、年間で数百円程度の電気代がかかることになります。

例えば、5Wのルーターを1日8時間コンセントを抜くことで、年間約146円の節約になります (5W 8時間/日 365日 * 27円/kWh)。

しかし、節約できる金額はわずかであり、上記のリスクを考えると、コンセントを頻繁に抜くのは必ずしも賢明な選択とは言えません。

賢い対処法：本当に必要なのは？

では、どうすれば良いのでしょうか？ 電気代を節約しつつ、リスクを最小限に抑えるための賢い対処法をいくつかご紹介します。

• 電源タップの活用: 使わない時間帯は、電源タップのスイッチを切ることで、まとめて電源をオフにすることができます。ONUの電源を切ることを忘れずに。
• 省エネモードの設定: 多くのルーターには、省エネモードが搭載されています。使用しない時間帯に自動的に消費電力を抑えるように設定することで、手間なく節電できます。
• 買い替えを検討: 古いルーターは新しいルーターよりも消費電力が高い場合があります。最新の省エネ性能に優れたルーターへの買い替えを検討してみるのも良いでしょう。
• ネットワーク構成の見直し: Wi-Fiが届く範囲が広すぎる場合は、中継器などを活用して、無駄な電波の発信を抑えることで、ルーターの負荷を軽減できます。

結論：

ルーターのコンセントを抜く行為は、電気代節約に繋がる可能性がありますが、ONUへの負担や設定のリセット、セキュリティリスクといったデメリットも存在します。頻繁にコンセントを抜き差しするのではなく、電源タップの活用や省エネモードの設定、ルーターの買い替えなど、より安全かつ効果的な方法で節電を試みることをおすすめします。

インターネットは現代社会において不可欠なインフラです。安全かつ快適に利用するためにも、正しい知識を持ち、賢く対処しましょう。