乗らない車のバッテリー上がり対策は？

長期放置の車、バッテリー上がりにさよなら！賢い対策と復活術

愛車をしばらく乗らない予定がある方、バッテリー上がりが心配ですよね。旅行や出張、あるいは冬の間の保管など、車の使用頻度が下がるとバッテリー上がりのリスクは高まります。せっかく乗りたい時にエンジンがかからない…なんて事態は避けたいものです。この記事では、乗らない車のバッテリー上がり対策と、万が一上がってしまった場合の対処法について詳しく解説します。

まず、バッテリー上がりの原因を理解しましょう。車はエンジンが停止していても、時計やセキュリティシステムなど、わずかながら電力を消費し続けています。これを「暗電流」と言います。長期間放置すると、この暗電流によってバッテリーの電力が徐々に減少し、最終的にはエンジン始動に必要な電力が不足してしまうのです。特に最近の車は電子機器が多く搭載されているため、暗電流の影響を受けやすい傾向にあります。

バッテリー上がりを防ぐための対策は、大きく分けて二つあります。

1. 定期的なエンジン始動:

最も手軽な対策は、定期的にエンジンを始動することです。1週間に1回、15分程度エンジンをかければ、バッテリーの充電が行われ、上がりを防ぐことができます。ただ、単にアイドリングするだけでは十分な充電ができない場合もあります。できれば少し走行して、オルタネーター（発電機）をしっかりと働かせることが理想です。近所を一周するだけでも効果があります。

注意点として、住宅街などでは騒音に配慮する必要があります。早朝や深夜のエンジン始動は避け、近隣住民への迷惑にならないよう心がけましょう。また、換気の悪い場所での長時間アイドリングは危険ですので、必ず換気の良い場所で行ってください。

2. バッテリーのマイナス端子を外す:

より確実な対策は、バッテリーのマイナス端子を外すことです。これにより、暗電流による電力消費を完全に遮断することができます。長期間車を放置する場合、特に1ヶ月以上乗らない場合は、この方法がおすすめです。

マイナス端子を外す際は、必ずエンジンを停止させた状態で行いましょう。また、端子を戻す際にもショートさせないように注意が必要です。作業に不安がある場合は、整備工場やディーラーに依頼することをおすすめします。

バッテリーが上がってしまった場合は？

万が一、バッテリーが上がってしまった場合は、以下の方法でエンジンを再始動させることができます。

• ジャンプスターターを使用する:　手軽で安全な方法です。ジャンプスターターをバッテリーに接続し、エンジンを始動させます。近年では小型で高性能なジャンプスターターが販売されているので、一つ持っておくと安心です。
• 他の車からジャンプスタートする:　ブースターケーブルを使用して、他の車のバッテリーから電力を供給してエンジンを始動させます。接続手順を間違えると危険ですので、正しい手順を理解してから行いましょう。
• ロードサービスを利用する:　JAFなどのロードサービスに依頼すれば、バッテリー上がりを対応してもらえます。自身で対処するのが難しい場合や、時間が無い場合は、ロードサービスを利用するのが確実です。

バッテリーは消耗品であるため、定期的な交換が必要です。一般的には2～3年で交換するのが目安とされています。バッテリーの状態をチェックし、必要に応じて交換することで、バッテリー上がりを防ぎ、快適なカーライフを送りましょう。

最後に、バッテリー上がりは適切な対策を講じることで防ぐことができます。この記事で紹介した方法を参考に、愛車のバッテリーをしっかりと管理し、トラブルのないドライブを楽しみましょう。