京急新幹線のレール幅は？

京急新幹線のレール幅

京急電鉄のレール幅は1435mmです。この軌道幅は「標準軌」と呼ばれ、世界中の多くの鉄道で採用されています。

標準軌と狭軌

日本の鉄道には、標準軌と狭軌の2種類のレール幅があります。標準軌は1435mmで、新幹線、東京メトロ銀座線・丸ノ内線、都営大江戸線、京成電鉄などで使用されています。一方、狭軌は1067mmで、JR、東急電鉄、小田急電鉄などの路線で使われています。

レール幅の違いの理由

日本におけるレール幅の違いは歴史的な理由によるものです。狭軌は明治時代に鉄道が導入された当初の規格で、イギリスから輸入された鉄道車両に合わせて採用されました。一方、標準軌は20世紀初頭に東海道本線（現・JR東海道本線）などの幹線が建設される際に導入されました。

京急電鉄のレール幅の経緯

京急電鉄は、当初は狭軌の路線として開業しました。しかし、1964年の東京オリンピックを機に、品川駅から羽田空港へのアクセス強化を図るため、標準軌に改軌されました。これにより、都心から羽田空港まで直通で運行できるようになり、空港利用者の利便性が向上しました。

近年における標準軌化の進展

近年、日本国内では標準軌化が進められています。これは、新幹線の延伸や貨物輸送の効率化を図るためです。例えば、2023年には北陸新幹線が福井県敦賀市まで延伸され、標準軌の路線が大阪までつながりました。また、現在建設中のリニア中央新幹線も標準軌を採用しています。

標準軌化のメリット

標準軌化には次のようなメリットがあります。

• 高速化：標準軌は狭軌よりも安定性が高く、高速走行が可能になります。
• 輸送量の増加：標準軌の車両は狭軌の車両よりも積載量が多くなります。
• 相互乗り入れの拡大：標準軌の路線同士は相互乗り入れが容易になり、旅客や貨物の輸送が円滑になります。

標準軌化の課題

一方、標準軌化には次のような課題もあります。

• コスト：狭軌から標準軌に改軌するには、高額な費用がかかります。
• 時間：改軌作業には時間がかかり、運行に影響が出る場合があります。
• 既存施設との互換性：狭軌の路線を標準軌に改軌すると、駅や車両基地などの既存施設との互換性が失われます。

日本におけるレール幅の違いは歴史的背景によるところが大きく、現在も両方の規格が併存しています。しかし、高速化や輸送効率の向上を図るために、標準軌化が徐々に進められています。