技適マークはスマホのどこに表示されていますか？

技適マーク、皆さんはスマホのどこに表示されているかご存知ですか？ 一見すると小さなマークですが、実はこのマーク、日本の電波法を遵守していることを示す、非常に重要な証なのです。 「技適」とは「技術基準適合証明」の略で、総務省が定めた技術基準に適合している製品であることを証明するマークです。 このマークがない、もしくは偽造されている製品を使用すると、電波障害を起こしたり、違法行為に問われたりする可能性があるので、注意が必要です。

では、肝心の技適マークの場所ですが、残念ながら「必ずここにある！」という決まった場所はありません。 メーカーや機種によって表示位置は様々で、ユーザーを混乱させる要因の一つとなっています。 最も一般的なのは、スマホ本体の銘板です。 銘板とは、通常バッテリーを取り外せる機種であればバッテリーの下、そうでなければSIMカードトレイ付近や、本体背面の小さなネジを外さなければならない箇所など、小さな文字で機種名、製造番号、製造国などが記載されている場所です。 この銘板の中に、小さな技適マークが印刷されていることが多いのです。 よく見ると、小さな「技適」の文字と、その下に数字とアルファベットが羅列されたコードが記載されています。

しかし、銘板にないケースも存在します。 近年発売されている多くのスマートフォンは、防水・防塵性能を高めるために、バッテリーを取り外せない一体型構造を採用しています。 そのため、銘板自体がアクセスしにくい場所に配置されていたり、そもそも銘板が存在しない機種も出てきています。 このような機種では、本体側面、特にSIMカードトレイの近くや、パッケージの裏面に技適マークが印刷されている可能性があります。 また、まれですが、設定画面に表示されていることもあります。 設定画面への表示方法は機種によって異なりますが、「端末情報」「規制情報」「法規情報」といった項目を探してみるのが良いでしょう。 これらの項目の中に、技適マークに関する情報や、技適番号が記載されている場合があります。

さらに、技適マークはスマートフォンに限らず、無線LANルーターやBluetoothスピーカーなど、無線通信機能を持つ多くの電子機器に表示されています。 これらの機器の場合も、銘板、本体側面、そして設定画面のいずれかに表示されるケースが多いですが、スマートフォンと同様に、必ずしも共通の表示場所があるわけではありません。 特に無線LANルーターなどの場合、設定画面に技適情報が表示されていることが一般的です。 設定画面へのアクセス方法は、ルーターの取扱説明書を参照するのが確実です。

技適マークを探す際には、小さなマークを見落とさないよう注意深く確認することが重要です。 拡大鏡を使うと探しやすくなるかもしれません。 もし、本体やパッケージをくまなく探しても技適マークが見つからない場合は、購入した販売店やメーカーに問い合わせて確認することをお勧めします。 技適マークの確認は、安全かつ合法的に機器を使用するために不可欠な手順です。 購入前には必ず確認し、安心して電波機器を利用しましょう。 曖昧なまま使用を続けることは、法律違反につながる可能性もありますので、ご注意ください。