海外のローミングをオフにするとどうなる?

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海外ローミングOFFにすると、現地SIMやWi-Fi接続がない限り、通話・データ通信は利用できません。国際ローミング料金は非常に高額なため、予想外の料金請求を避けるには、必ずデータローミングをオフにするか、現地SIMカードの利用を検討しましょう。着信にも料金が発生する場合があるので注意が必要です。
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海外旅行中のスマートフォン利用、便利ですが、同時に高額な料金請求のリスクも潜んでいます。そのリスクを軽減する上で最も重要な一手は、海外ローミングをオフにすることです。しかし、単に「オフにすると使えない」だけでは不十分です。本稿では、海外ローミングをオフにした際の具体的な影響と、それに伴う対処法、そしてローミングオフに伴う落とし穴を詳しく解説します。

まず、海外ローミングをオフにした場合、最も顕著な影響は通話、SMS、データ通信の利用不可です。これは、ご自身の契約している日本の携帯電話会社を経由した通信が完全に遮断されることを意味します。つまり、日本の電話番号宛てへの発信はもちろん、海外の電話番号への発信もできません。同様に、SMSの送受信も不可能になります。そして、インターネットへのアクセスも、Wi-Fi接続を利用しない限り、完全に遮断されます。地図アプリ、翻訳アプリ、SNSなど、旅行中に便利なアプリは全て使えなくなります。

これは、単なる不便さの問題ではありません。緊急事態発生時、家族や友人、日本の大使館などに連絡が取れなくなるという深刻な事態に繋がりかねません。そのため、ローミングをオフにする前に、必ず緊急連絡先をいくつかリストアップし、それらへの連絡手段を確保しておきましょう。例えば、事前に国際電話カードを購入したり、家族や友人と事前に連絡方法について合意しておくことが重要です。

また、データローミングをオフにしても、着信は可能であるケースと不可能であるケースがあります。多くの場合、着信は可能ですが、着信自体に料金が発生する場合があるので注意が必要です。これは、契約内容によって大きく異なるため、出発前に必ず自身の携帯電話会社に確認する必要があります。着信が有料である場合、海外からの着信は極力避ける、もしくは、事前に音声通話アプリを使用して連絡を取り合うなどの対策が必要となります。

ローミングをオフにすると、当然ながら、位置情報サービスも利用できなくなります。GPSを利用するアプリは機能せず、道に迷った際に非常に困ることになります。オフライン地図アプリを事前にダウンロードしておいたり、紙の地図を携行するなどの対策が不可欠です。

海外ローミングをオフにすることは、高額な料金請求を防ぐ上で非常に有効な手段です。しかし、その便利さの裏には、通信手段を失うというリスクが潜んでいます。そのため、ローミングオフは「完全に通信手段を遮断する」という理解の下、代替手段をしっかり確保した上で実行すべきです。

具体的には、現地でSIMカードを購入する、Wi-Fiスポットを利用する、国際電話カードを使用するなど、オフライン状態でも連絡が取れる方法を複数準備しておくことを強く推奨します。また、出発前に自身の携帯電話会社の国際ローミングプランを詳細に確認し、必要に応じて適切なプランを選択することも重要です。旅行前にしっかりと準備することで、安心して海外旅行を楽しむことができるでしょう。