IPアドレスとWi-Fiは関係ありますか?

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はい、IPアドレスはWi-Fi接続に不可欠です。Wi-Fiルーターまたはインターネットサービスプロバイダーから割り当てられます。スマートフォンなどのデバイスの「設定」から、Wi-Fi接続時に割り当てられたIPアドレスを確認できます。

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IPアドレスとWi-Fi:密接な関係とその実態

インターネットを利用する際、私たちにとって身近な存在であるWi-Fiと、やや抽象的な存在であるIPアドレス。一見すると異なるこれらの概念は、実際には密接に関連し、互いに支え合うことでインターネット接続を可能にしています。この記事では、IPアドレスとWi-Fiの関係性を深く掘り下げ、その仕組みや重要性について解説します。

まず、Wi-Fiとは、無線LAN(Wireless Local Area Network)のことであり、無線通信を用いて複数のデバイスをネットワークに接続する技術です。私たちのスマートフォンやパソコンは、Wi-Fiルーターを通じてインターネットにアクセスします。一方、IPアドレス (Internet Protocol address) とは、インターネット上の各デバイスを一意に識別するための番号です。ウェブサイトにアクセスしたり、メールを送信したりする際に、このIPアドレスが宛先を特定する重要な役割を果たします。

Wi-FiとIPアドレスの関係は、Wi-FiがIPアドレスの取得を可能にする点にあります。Wi-Fiルーターは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) と呼ばれるプロトコルを用いて、接続されたデバイスにIPアドレスを自動的に割り当てます。このDHCPサーバーは、Wi-Fiルーター自体が担っている場合が一般的です。デバイスがWi-Fiネットワークに接続されると、ルーターは利用可能なIPアドレスの中から一つを選択し、デバイスに割り当てます。このIPアドレスによって、デバイスはインターネット上の他のデバイスと通信できるようになります。

例えば、あなたがスマートフォンでWi-Fiに接続し、ウェブサイトにアクセスする場合を考えてみましょう。スマートフォンは、Wi-Fiルーターから割り当てられたIPアドレスを使って、そのウェブサイトのサーバーにアクセス要求を送信します。サーバーは、スマートフォンのIPアドレスに基づいて、適切な情報を返信します。この一連の過程において、Wi-Fiはデバイスとルーター間の通信手段を提供し、IPアドレスは通信相手を特定するための識別子として機能します。

しかし、Wi-Fi接続がなくてもIPアドレスを持つことは可能です。例えば、有線LAN接続やモバイルデータ通信(4G/5G)を用いたインターネット接続でも、デバイスにはIPアドレスが割り当てられます。重要なのは、インターネットに接続する全てのデバイスには、一意のIPアドレスが必要であるということです。Wi-Fiは、そのIPアドレスを取得するための手段の一つに過ぎません。

更に、IPアドレスには、プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスの2種類があります。Wi-Fiルーターは、接続されたデバイスにプライベートIPアドレスを割り当てます。これは、ルーター内部のネットワークでのみ有効なアドレスです。インターネット上にアクセスする際には、ルーターがパブリックIPアドレスを用いて、外部ネットワークとの通信を行います。つまり、私たちはプライベートIPアドレスでルーターと通信し、ルーターはパブリックIPアドレスでインターネット上のサーバーと通信しているのです。この仕組みによって、限られたパブリックIPアドレスを効率的に利用することが可能となります。

このように、Wi-FiとIPアドレスは、インターネット接続において不可欠な要素であり、密接に連携して機能しています。Wi-Fiは接続手段を提供し、IPアドレスは通信相手を特定する役割を担うことで、私たちがインターネットを自由に利用できる環境を実現しています。 この両者の関係を理解することは、ネットワークの仕組みを理解する上で非常に重要です。