Iphoneで「安全ではありません」と表示されるのはなぜですか?

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iOS 11.3/macOS 10.13.4以降のSafariでは、ウェブサイトのセキュリティが不十分と判断された場合、「安全ではありません」と表示されます。これは、サイトのSSL/TLS暗号化に問題があったり、フィッシングサイトの可能性があったりするなど、個人情報の安全性が確保できない状況を示します。この警告は、ユーザーのデータ保護を強化するために導入されました。

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iPhoneでウェブサイトが「安全ではありません」と表示される理由とその対策

iPhoneでウェブサイトを閲覧中、「安全ではありません」という警告が表示されると、不安になりますよね。この警告は、単なるエラーではなく、あなたの個人情報を保護するための重要なサインです。ここでは、その理由と、できる限りの対策について詳しく解説します。

なぜ「安全ではありません」と表示されるのか?

iOS 11.3以降のSafari(およびmacOS 10.13.4以降)では、ウェブサイトの安全性を厳しくチェックしています。この警告が表示される主な理由は以下の通りです。

  • SSL/TLS暗号化の不備: ウェブサイトとあなたのiPhoneの間でやり取りされるデータを暗号化する仕組み(SSL/TLS)に問題がある場合。例えば、暗号化されていない「HTTP」接続のウェブサイトや、古いバージョンの暗号化プロトコルを使用している場合です。個人情報(パスワード、クレジットカード情報など)が盗み見られる危険性があります。
  • 証明書の有効期限切れ: ウェブサイトが使用しているSSL/TLS証明書の有効期限が切れている場合。これは、ウェブサイトの運営者が証明書の更新を怠っていることを意味します。
  • 証明書の信頼性の欠如: ウェブサイトのSSL/TLS証明書が、信頼できる認証局によって発行されていない場合。不正な証明書を使用している可能性があり、なりすましサイトである危険性があります。
  • 混合コンテンツ: 「HTTPS」で保護されているウェブサイトの中に、暗号化されていない「HTTP」コンテンツ(画像、スクリプトなど)が含まれている場合。一部の情報が暗号化されずに送信されるため、セキュリティリスクがあります。
  • フィッシングサイトの疑い: ウェブサイトが詐欺的な目的で、個人情報を盗み取ろうとしていると判断された場合。有名なサイトになりすましたり、不審なURLを使用したりすることがあります。

「安全ではありません」と表示された時の対処法

  1. 慎重な判断: まずは落ち着いて、表示されているウェブサイトのURLをよく確認してください。本当に信頼できるサイトですか?URLに不審な点はありませんか?

  2. 個人情報の入力は避ける: 「安全ではありません」と表示されたウェブサイトでは、絶対に個人情報(パスワード、クレジットカード情報など)を入力しないでください。

  3. 別のウェブサイトを探す: 同じ情報を提供している別のウェブサイトを探してみましょう。もし他に安全なウェブサイトが見つかるなら、そちらを利用することをおすすめします。

  4. 運営者に連絡: もしあなたが頻繁に利用するウェブサイトでこの警告が表示された場合は、ウェブサイトの運営者に連絡して、状況を伝えてください。

  5. Safariの設定を確認: Safariの設定で、詐欺サイトの警告が有効になっているか確認してください。(「設定」→「Safari」→「詐欺Webサイトの警告」)

  6. ソフトウェアアップデート: iPhoneのOS(iOS)とSafariが最新バージョンになっているか確認してください。最新のセキュリティアップデートが適用されていることで、安全性が向上します。

  7. VPNの利用: 公共のWi-Fiなど、セキュリティが脆弱なネットワークを使用している場合は、VPNを利用することを検討してください。VPNはあなたの通信を暗号化し、個人情報を保護してくれます。

重要な注意点:

  • 「安全ではありません」の警告を無視して、ウェブサイトを利用することは、個人情報漏洩のリスクを高めます。
  • ウェブサイトの運営者がSSL/TLS証明書を更新したり、安全な接続を確立したりすることで、警告は表示されなくなります。
  • 一部のウェブサイトは、意図的に古い技術を使用している場合があります。その場合、警告が表示されるのは避けられません。

「安全ではありません」という警告は、あなたの情報を守るための大切なサインです。警告が表示されたら、上記の手順を参考にして、安全なインターネット利用を心がけましょう。