IPhoneのバッテリーが純正か確認する方法は？

iPhoneのバッテリー、本当に純正？確認方法と偽物バッテリーのリスク

iPhoneのバッテリーが膨張したり、充電速度が異常に遅くなったり…そんなトラブルに見舞われた時、真っ先に疑うのがバッテリーの品質です。特に、安価な交換バッテリーを使用した場合、純正品ではない可能性が高いでしょう。では、自分のiPhoneのバッテリーが本当に純正かどうか、どのように確認すれば良いのでしょうか？そして、偽物バッテリーを使用することによるリスクとは？この記事では、これらの疑問にお答えします。

まず、最も簡単な確認方法は、iOS 15.2以降を搭載したiPhone（iPhone XR、XS、XS Max、iPhone SE第2世代/第3世代、iPhone 11以降）であれば、標準搭載の機能を利用することです。具体的な手順は以下の通りです。

1. 「設定」アプリを開く: ホーム画面から、灰色の歯車アイコンの「設定」アプリをタップします。
2. 「バッテリー」を選択: 設定メニューの中から、「バッテリー」を選択します。
3. 「バッテリーの状態」を確認: この項目に、バッテリーの最大容量とピークパフォーマンス能力が表示されます。 「このiPhoneのバッテリーは正規のAppleバッテリーです」という文言が表示されていれば、純正バッテリーである可能性が高いです。 ただし、この表示がないからといって必ずしも偽物とは限りません。 後述するように、いくつかの例外ケースが存在します。

しかし、この表示だけで完全に安心できるわけではありません。なぜなら、以下のケースでは、純正バッテリーであっても上記メッセージが表示されない可能性があるからです。

• 修理業者による交換で、Apple正規サービスプロバイダー以外が純正バッテリーを使用した場合: Apple以外で純正バッテリーに交換された場合、システム上で純正と認識されないケースがあります。
• iOSのバグ: ごく稀に、ソフトウェアのバグによって表示が正常にされないケースも考えられます。
• バッテリー交換後間もない場合: 交換直後は、システムがバッテリーを認識するのに少し時間がかかることがあります。

では、上記の方法で確認できない場合、または疑わしい場合はどうすれば良いのでしょうか？いくつか追加の確認方法があります。

• 購入履歴を確認する: バッテリーを交換した場合は、購入履歴を確認し、正規のAppleストアや認定サービスプロバイダーで購入したかを確認しましょう。領収書や保証書なども役立ちます。
• バッテリーの製造番号を確認する: バッテリー自体に製造番号が刻印されている場合があり、これをAppleに問い合わせることで、バッテリーの真偽を確認できる可能性があります。しかし、この番号が容易に確認できるわけではなく、バッテリーを分解する必要がある場合もあります。専門知識がない方は、安易な分解は避けるべきです。
• 専門業者に依頼する: 確実な確認をしたい場合は、Apple正規サービスプロバイダーなどの専門業者に診断を依頼するのが最善策です。

最後に、偽物バッテリーを使用することのリスクについて触れておきましょう。偽物バッテリーは、発火や爆発、バッテリーの早期劣化、性能低下などの危険性があります。最悪の場合、iPhone本体への損傷や火災事故につながる可能性も否定できません。安価なバッテリーに魅力を感じるのは分かりますが、安全を優先し、信頼できる正規品を選びましょう。

iPhoneのバッテリーは、スマートフォンの正常な動作に不可欠な部品です。純正バッテリーを使用することで、安全性を確保し、長期間にわたって快適にiPhoneを使用できることを心掛けましょう。 安価な代替品に飛びつく前に、上記の方法で慎重に確認することを強くお勧めします。