IPhoneのバッテリーの最大容量が85パーセントだとどうなりますか？

iPhoneのバッテリー最大容量が85%になった時：何が起こる？どう対処する？

iPhoneのバッテリー最大容量は、新品のバッテリーと比較して、バッテリーがどれだけ充電できるかを示す指標です。新品のiPhoneは100%から始まり、使用と共に徐々に低下していきます。85%という数値は、ある程度使用されたiPhoneでは珍しくありませんが、実際にどのような影響があるのでしょうか？

85%という数値の意味

iPhoneのバッテリー最大容量が85%であるということは、新品の時と比較して、最大で15%充電できる容量が減っていることを意味します。これは、以前と同じようにiPhoneを使用していても、バッテリーの減りが早くなることを意味します。

考えられる具体的な影響

• バッテリーの持ちが悪くなる： 最も顕著な影響は、バッテリーの持続時間が短くなることです。同じ使い方をしていても、以前より頻繁に充電が必要になるでしょう。例えば、これまで1日に1回の充電で済んでいたものが、1日に2回必要になるかもしれません。
• パフォーマンスの低下： iPhoneは、バッテリーの劣化が進むと、パフォーマンスを自動的に調整することがあります。これは、バッテリーへの負担を軽減し、予期せぬシャットダウンを防ぐための措置です。しかし、結果として、アプリの起動が遅くなったり、動作がカクカクしたり、全体的な動作が遅く感じられることがあります。特に、グラフィック処理を多用するゲームや、負荷の高いアプリを使用する際に顕著に現れます。
• 予期せぬシャットダウン： まれに、バッテリー残量が十分にあるにも関わらず、iPhoneが突然シャットダウンすることがあります。これは、劣化したバッテリーが十分な電力を供給できなくなるために起こります。
• バッテリーの膨張： これは稀なケースですが、劣化したリチウムイオンバッテリーは膨張することがあります。バッテリーが膨張すると、画面が浮き上がったり、本体が変形したりする可能性があります。もしこのような状態が見られたら、直ちに使用を中止し、Apple Storeや正規サービスプロバイダに相談してください。

85%になった時の対処法

85%という数値は、まだ「すぐに交換が必要」というわけではありません。しかし、上記のような影響が出始めている場合は、以下の対処法を検討してみましょう。

• バッテリーの使用状況を確認する： 設定アプリから「バッテリー」→「バッテリーの状態」で、バッテリーの最大容量を確認できます。また、「バッテリーの使用状況」では、どのアプリがバッテリーを消費しているかを確認できます。
• バッテリー消費を抑える設定にする：
  • 低電力モードをオンにする: これはバッテリーの消費を抑えるための最も簡単な方法です。
  • 画面の明るさを下げる: 明るすぎる画面はバッテリーを大きく消費します。
  • 不要なアプリのバックグラウンド更新をオフにする: 設定アプリから「一般」→「Appのバックグラウンド更新」で、不要なアプリのバックグラウンド更新をオフにしましょう。
  • 位置情報サービスの設定を見直す: 常に位置情報を利用するアプリを減らし、「使用中のみ」に設定変更したり、不要なアプリは位置情報サービスをオフにしましょう。
• ソフトウェアアップデート: 最新のiOSにアップデートすることで、バッテリーの効率が改善されることがあります。
• バッテリー交換の検討： 上記の対策を講じてもバッテリーの消耗が激しい場合や、パフォーマンスの低下が気になる場合は、バッテリー交換を検討する時期かもしれません。Apple Storeや正規サービスプロバイダでバッテリー交換を依頼できます。

バッテリー交換の判断基準

一般的に、バッテリー最大容量が80%を下回ると、Appleはバッテリー交換を推奨しています。しかし、85%という数値でも、ご自身の使用状況やバッテリーの持ちに不満がある場合は、交換を検討する価値があります。バッテリー交換をすることで、新品同様のバッテリー持続時間を取り戻し、パフォーマンスの低下も改善されるでしょう。

最後に

iPhoneのバッテリーは消耗品です。大切に使っていても、いずれ劣化は避けられません。85%という数値は、バッテリーの寿命を意識し始め、今後の対策を検討する良い機会です。ご自身の使用状況に合わせて、最適な対処法を選択し、快適なiPhoneライフを送りましょう。