IPhoneの電源がOFFでも探す方法はありますか?

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「探す」ネットワークを有効にすると、電源オフや省電力モード中でも、対応するiPhoneは24時間、または5時間まで追跡できます。

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iPhoneの電源がOFFでも探す方法はありますか?

iPhoneを紛失した時の焦燥感は想像を絶するものがあります。特に電源がオフになっている場合は、見つかる希望も薄れてしまうように感じます。しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。「探す」ネットワークの進化により、電源オフの状態でもiPhoneを追跡できる可能性があります。この記事では、その仕組みや注意点、そして紛失時の対処法について詳しく解説します。

Appleが提供する「探す」ネットワークは、iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスの位置情報を共有し、紛失時に追跡することを可能にするシステムです。従来は、デバイスの電源がオンでインターネットに接続されている場合にのみ位置情報を取得できました。しかし、iOS 15以降、この機能は大幅に強化され、電源オフや省電力モードの状態でも一定時間、位置情報を送信できるようになりました。

これは、Bluetoothを利用した「探す」ネットワークの拡張によるものです。あなたのiPhoneがオフになっても、Bluetooth信号を発信し続け、近くにある他のAppleデバイス(たとえ見知らぬ人のデバイスでも)がその信号を検知し、暗号化された形であなたのデバイスの位置情報をAppleに送信します。この仕組みによって、あなたのiPhoneは一種の「オフライン探知モード」に入り、まるで小さなビーコンのように位置情報を発信し続けるのです。

ただし、この機能にはいくつかの制限があります。

  • 時間制限: 電源オフ後、最大24時間、もしくは省電力モードで最大5時間までしか位置情報を発信できません。バッテリーが完全に消耗してしまうと、追跡は不可能になります。
  • 他のAppleデバイスの存在: 近くに他のAppleデバイスがないと、位置情報を中継できません。人里離れた場所やAppleデバイスの使用率が低い地域では、機能しない可能性があります。
  • Bluetoothの有効化: 事前に「探す」ネットワークと「探す」アプリの設定で、”自分のiPhoneを探す”と”探すネットワーク”を有効にしておく必要があります。紛失してから設定を変更することはできません。

では、実際にiPhoneを紛失した場合、どのように探せば良いのでしょうか?

  1. 別のAppleデバイスから「探す」アプリを使う: iCloud.comにアクセスするか、別のAppleデバイスで「探す」アプリを起動し、紛失したiPhoneを選択して位置情報を確認します。オフラインの状態でも、最後に検知された位置情報が表示される場合があります。
  2. 紛失モードを有効にする: 「探す」アプリから紛失モードを有効にすると、iPhoneはロックされ、画面にメッセージや連絡先を表示させることができます。拾った人が連絡してくれる可能性を高めます。また、位置情報の更新頻度も高くなります。
  3. 警察に連絡する: 特に高価なiPhoneや重要なデータが入っている場合は、警察に紛失届を提出しましょう。位置情報が分かれば、警察が捜索に協力してくれる可能性があります。
  4. AppleCare+に加入している場合: 盗難・紛失プランを利用して、新しいiPhoneを入手できる場合があります。

「探す」ネットワークは非常に便利な機能ですが、過信は禁物です。紛失を防ぐための対策、例えばパスコードの設定や定期的なバックアップも忘れずに行いましょう。また、プライバシー concernsに対しても、Appleはエンドツーエンドの暗号化を採用し、位置情報は匿名化されていると説明しています. それでも不安な場合は、「探す」ネットワークを無効にすることも可能です。

iPhoneの紛失は誰にでも起こりうる出来事です。冷静に対処し、「探す」ネットワークを有効活用することで、大切なiPhoneを取り戻せる可能性を高めましょう。