SIMロック解除したら他社でも使える？

SIMロック解除したら本当に他社でも使える？知っておくべき落とし穴と注意点

SIMロック解除という言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。大手キャリアでスマホを購入した際にかけられている「SIMロック」を解除することで、他社のSIMカードを使えるようになる、というものです。冒頭で触れられているように、これにより利用者は通信費の節約やより自由な選択肢を得ることができます。しかし、実際にSIMロック解除をすると、本当に全てがスムーズにいくのでしょうか？実は、いくつか知っておくべき落とし穴や注意点が存在するのです。

SIMロック解除＝完全フリーパスではない

まず、SIMロック解除は、文字通り「特定のキャリアのSIMカードしか使えない」という制限を解除する行為です。解除したからといって、どのSIMカードでも、どのスマホでも使えるわけではありません。特に注意すべきは以下の点です。

• 対応周波数帯： スマホ本体が、利用したい携帯電話会社の周波数帯に対応している必要があります。例えば、ドコモで購入したスマホをau回線で使う場合、auが使用している周波数帯をそのスマホがサポートしていなければ、電波を掴みにくかったり、通話や通信が不安定になったりする可能性があります。
• SIMカードのサイズ： SIMカードにはいくつかのサイズがあります。nano SIM、micro SIM、標準SIMなど、スマホ本体に合ったサイズのSIMカードを用意する必要があります。現在主流はnano SIMですが、古い機種では異なるサイズのSIMカードが必要になることもあります。
• SIMフリー版との違い： SIMロック解除されたスマホは、あくまでも「SIMロックされていたスマホを解除した」ものです。最初からSIMフリー版として販売されているスマホとは異なり、キャリア独自のアプリや設定が残っている場合があります。これが、一部の格安SIMとの相性問題を引き起こす原因となることもあります。

注意すべき落とし穴

SIMロック解除後に他社のSIMカードを利用する場合、以下のような落とし穴に注意が必要です。

• 動作保証の対象外になる場合がある： SIMロック解除して他社のSIMカードを利用した場合、購入したキャリアの動作保証対象外となることがあります。万が一、スマホが故障した場合、修理を受け付けてもらえない、または高額な修理費用を請求される可能性があります。
• アップデートの遅延： キャリアで購入したスマホは、キャリア経由でアップデートが配信されることが一般的です。SIMロック解除して他社のSIMカードを利用している場合、アップデートの配信が遅れたり、最悪の場合はアップデート自体が受けられなくなる可能性があります。
• 一部機能の制限： キャリア独自のサービス（キャリアメール、おサイフケータイなど）が利用できなくなる場合があります。特にキャリアメールは、他社に乗り換えるとアドレスが変わってしまうため、注意が必要です。

SIMロック解除前に確認すべきこと

これらの落とし穴を避けるために、SIMロック解除を行う前に以下の点を確認しておきましょう。

• 利用したい携帯電話会社の対応周波数帯： スマホ本体が、利用したい携帯電話会社の周波数帯に対応しているかを確認しましょう。各携帯電話会社のウェブサイトで確認できます。
• SIMカードのサイズ： スマホ本体に合ったサイズのSIMカードを用意しましょう。
• 動作保証の範囲： SIMロック解除後の動作保証について、購入したキャリアに確認しましょう。
• 利用したいサービスが利用できるか： キャリア独自のサービス（キャリアメール、おサイフケータイなど）が利用できなくなる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

SIMロック解除は、スマホの利用における自由度を高める有効な手段ですが、事前にしっかりと情報収集を行い、注意点や落とし穴を理解しておくことが重要です。安易にSIMロック解除を行うのではなく、上記の点を踏まえた上で、自分にとって本当にメリットがあるのかどうかを慎重に判断しましょう。