Wi-Fi セキュリティの種類 どこに書いてある?

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タスクバーのWi-Fiアイコンをクリックし、接続中のネットワークの[プロパティ]を開きます。Wi-Fiの詳細情報セクションまでスクロールすると、「セキュリティの種類」という項目があります。ここに、使用されているWi-Fiのセキュリティプロトコル(例:WPA2-PSK、WPA3)が表示されます。

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Wi-Fiセキュリティの種類:あなたのネットワークを守る盾

インターネットへの接続は現代社会において不可欠なものとなり、その接続を担うWi-Fiのセキュリティは、個人情報やデータを守る上で非常に重要な役割を果たします。 しかし、「Wi-Fiセキュリティ」と一口に言っても、その種類や強度は様々です。 この記事では、Wi-Fiセキュリティの種類とその特徴、そして安全なWi-Fi環境を構築するためのヒントを解説します。 単に「セキュリティの種類」の表示方法だけでなく、それぞれのプロトコルの強みや弱み、そして最新のセキュリティ動向まで踏み込んで解説します。

まず、Windowsにおける「セキュリティの種類」の確認方法ですが、冒頭で述べられた方法以外にも、いくつかの方法があります。 例えば、Windowsの設定アプリからネットワークアダプタのプロパティを確認する方法や、コマンドプロンプトを用いた方法も存在します。 しかし、いずれの方法でも最終的に表示される情報は同じです。 重要なのは、表示された「セキュリティの種類」が何を意味するのかを理解することです。

現在、一般的に使用されているWi-Fiセキュリティプロトコルは、大きく分けて以下の通りです。

  • WEP (Wired Equivalent Privacy): 非常に古い規格であり、セキュリティレベルが非常に低いため、現在では絶対に使用すべきではありません。 簡単に解読されてしまう危険性が高く、セキュリティ上の重大な脆弱性を抱えています。 もしWEPを使用しているWi-Fiネットワークに接続している場合は、速やかにより安全なプロトコルに変更する必要があります。

  • WPA (Wi-Fi Protected Access): WEPの後継として登場したプロトコルですが、WPAも脆弱性が発見されており、WPA2に取って代わられました。 WPA自体も既に時代遅れであり、使用を避けるべきです。

  • WPA2 (Wi-Fi Protected Access II): 長らく主流として使用されてきたプロトコルで、WPAよりも大幅にセキュリティが強化されています。 AES暗号化を採用しており、WEPやWPAに比べて高い安全性を実現しています。 しかし、近年では、KRACK攻撃と呼ばれる脆弱性が発見されており、完全な安全性を保証するものではありません。

  • WPA3 (Wi-Fi Protected Access III): WPA2の後継として開発された最新のセキュリティプロトコルです。 WPA2の脆弱性を解消し、より高度なセキュリティ機能を搭載しています。 特に、Simultaneous Authentication of Equals (SAE)と呼ばれる新しい認証方式を採用することで、辞書攻撃やブルートフォース攻撃に対する耐性を向上させています。 現在、最も安全性の高いWi-Fiセキュリティプロトコルです。

これらのプロトコルは、使用する暗号化方式や認証方式によってセキュリティレベルが異なります。 特に、PSK (Pre-Shared Key) と呼ばれる、ユーザーがパスワードを共有する方式と、企業環境などで利用されるEAP (Extensible Authentication Protocol) 方式では、セキュリティの強さが大きく違います。 EAP方式は、サーバー認証などによりより高度なセキュリティを実現しますが、設定が複雑になる傾向があります。

自宅のWi-Fi環境であれば、WPA3-PSKを使用することが推奨されます。 ルーターの設定画面から、セキュリティプロトコルをWPA3に変更し、強力なパスワードを設定することで、安全性を大幅に向上させることができます。 パスワードは、推測されにくい、英数字記号を組み合わせた12文字以上のものを選択しましょう。 定期的なパスワード変更もセキュリティ強化に役立ちます。

さらに、ファームウェアのアップデートを怠らないことも重要です。 ルーターメーカーは、セキュリティ上の脆弱性を修正したファームウェアを定期的にリリースしています。 最新のファームウェアにアップデートすることで、未知の脅威からネットワークを守ることができます。

Wi-Fiセキュリティは、単にプロトコルを選択するだけでなく、パスワードの管理、ファームウェアのアップデートなど、総合的な対策が必要となります。 この記事が、安全なWi-Fi環境を構築するための第一歩となることを願っています。