プレゼンで10分間のスライドは何枚くらいが目安ですか？

10分間のプレゼン、スライド枚数は「質」と「緩急」で決まる！ ～単なる目安にとらわれない効果的なスライド設計～

10分間のプレゼンテーション。短い時間だからこそ、聴衆の心を掴み、メッセージを効果的に伝える必要があります。よく聞かれるのが「10分ならスライドは何枚くらいが目安ですか？」という質問です。一般的には10～20枚程度と言われていますが、これはあくまで「目安」に過ぎません。

本当に重要なのは、スライドの「質」と、プレゼンテーション全体の「緩急」です。

1. スライドの「質」とは？

• 簡潔さ: 1スライドに詰め込む情報を最小限に絞りましょう。長文テキストは避け、キーワード、グラフ、画像などを効果的に活用します。
• 視覚的な訴求力: デザイン、配色、フォントなどを統一し、見やすく、飽きさせないスライドを作成します。
• 目的との整合性: 各スライドがプレゼンテーションの目的を達成するための明確な役割を持っていることが重要です。不要な情報を削ぎ落とし、ストーリーを語る上で不可欠な要素だけを残しましょう。

2. プレゼンテーションの「緩急」とは？

• 情報の密度: 全てのスライドで同じ量の情報を伝える必要はありません。重要なポイントは時間をかけて丁寧に説明し、補足的な情報は簡潔に済ませるなど、情報の密度にメリハリをつけましょう。
• スライドの切り替え: スライドの切り替え速度も重要です。ゆっくりと説明するスライドもあれば、テンポ良く切り替えて視覚的な変化を与えるスライドも織り交ぜることで、聴衆の集中力を維持できます。
• インタラクション: 聴衆に質問を投げかけたり、クイズを取り入れたりするなど、インタラクションを挟むことで、プレゼンテーションに変化を加えられます。インタラクションの時間を考慮して、スライド枚数を調整しましょう。

スライド枚数を決定する際の具体的なステップ

1. プレゼンテーションの目的を明確にする: 伝えたいメッセージ、聴衆に覚えてもらいたいこと、行動を促したいことなどを具体的に定義します。
2. 構成を練る: 導入、本論、結論といった基本的な構成に加え、各パートで何を伝えたいのか、どのような順序で説明するのかを詳細に計画します。
3. 各パートに必要なスライドの数を概算する: 各パートの重要度や情報の密度などを考慮し、必要なスライドの数を大まかに見積もります。
4. 実際にスライドを作成してみる: 概算に基づいてスライドを作成し、実際にプレゼンテーションのリハーサルを行います。
5. リハーサルでスライド枚数と時間配分を調整する: リハーサルの結果を踏まえ、スライド枚数、説明時間、緩急などを調整します。特に、時間オーバーにならないように注意しましょう。

スライド枚数にとらわれすぎない

10分間のプレゼンテーションでは、スライド枚数よりも、聴衆にとって分かりやすく、記憶に残る内容であることが重要です。スライド枚数にとらわれすぎず、質と緩急を意識しながら、効果的なプレゼンテーションを設計しましょう。

補足：

• 10分間という短い時間の場合、自己紹介は簡潔に済ませるか、場合によっては割愛することも検討しましょう。
• 質問時間も考慮に入れる必要があります。質疑応答の時間を設ける場合は、その分、スライド枚数を減らす必要があります。

これらの点を考慮して、最適なスライド枚数を見つけてください。