イギリスのビザ申請に戸籍謄本は必要ですか？

イギリスのビザ申請に戸籍謄本は必要？ケース別で徹底解説！

イギリスへの留学、就労、または家族滞在など、様々な目的でビザ申請を検討されている方にとって、必要書類は重要な関心事の一つでしょう。特に、日本の公的な書類である戸籍謄本は、海外での手続きにおいて頻繁に求められるため、イギリスのビザ申請においても必要となるのか、疑問に思われる方も多いはずです。

結論から申し上げますと、原則として、イギリスのビザ申請に戸籍謄本は必須ではありません。しかし、いくつかの例外的なケースが存在します。

戸籍謄本が必要となる可能性があるケース:

• 親御様の財政証明を利用する場合:

  留学ビザや、扶養家族として滞在するビザを申請する際、ご自身の資金力だけでは十分な生活費を賄えない場合、親御様の預金残高証明書や収入証明書を提出することで、財政的なサポートを受けることを証明できます。この際、申請者と親御様の家族関係を証明するために、戸籍謄本とその英訳が必要となることがあります。

  なぜなら、これらの証明書類だけでは、申請者と親御様が親子関係にあることを客観的に示すことができないためです。戸籍謄本は、出生から現在に至るまでの家族関係が記載された公的な書類であり、申請者と親御様が親子であることを証明する上で有効な手段となります。

• 過去に氏名変更があった場合:

  パスポートに記載されている氏名と、提出する他の書類に記載されている氏名が異なる場合、氏名変更の経緯を証明するために戸籍謄本が必要となることがあります。例えば、結婚や離婚によって姓が変わった場合などが該当します。

• その他のケース:

  申請するビザの種類や、申請者の状況によっては、追加書類として戸籍謄本が求められることもあります。具体的な必要書類は、申請するビザの種類や状況によって異なるため、必ずイギリス政府の公式サイトで最新情報を確認するか、専門家にご相談ください。

戸籍謄本と戸籍抄本の違い:

戸籍謄本と戸籍抄本（個人事項証明書）は、どちらも戸籍に関する情報が記載された書類ですが、その内容には違いがあります。戸籍謄本は、戸籍に記載されている全員の情報が記載されているのに対し、戸籍抄本は、特定の個人の情報のみが記載されています。

イギリスのビザ申請において、家族関係を証明する必要がある場合、戸籍抄本ではなく、戸籍謄本を提出することをお勧めします。なぜなら、戸籍抄本では、家族全員の関係性を確認することができないため、受理されない可能性があるからです。

翻訳について:

戸籍謄本を提出する際には、必ず英文翻訳が必要となります。翻訳は、ご自身で行うことも可能ですが、正確性を期すため、翻訳会社や専門家にご依頼されることをお勧めします。翻訳証明書を添付することで、翻訳の信頼性を高めることができます。

まとめ:

イギリスのビザ申請において、戸籍謄本は原則として必須ではありませんが、親御様の財政証明を利用する場合や、過去に氏名変更があった場合など、特定のケースでは必要となることがあります。申請するビザの種類や状況によって、必要書類は異なるため、必ず事前に確認し、準備を万全に整えて申請に臨みましょう。