コードシェア便はどちらで搭乗すればいいですか？

コードシェア便、一見便利そうなのに、いざ利用しようとすると戸惑う方も多いのではないでしょうか？ 「どのカウンターに行けばいいの？」「搭乗券はどっちの航空会社のもの？」といった疑問がわき起こるのは当然です。今回は、コードシェア便の搭乗手続きに関する様々な疑問を解消し、スムーズな旅を実現するための情報を詳細に解説します。

コードシェア便とは、複数の航空会社が共同で一つの便を運航する形態です。例えば、A航空会社が運航する飛行機に、B航空会社の便名（コード）が付けられ、B航空会社のチケットで搭乗できる、という仕組みです。一見、A航空会社とB航空会社の飛行機が別々に飛んでいるように見えますが、実際には同一の便なのです。 このため、搭乗手続きの方法が通常のフライトと異なり、混乱を招く原因となります。

では、肝心の搭乗手続きですが、原則として、あなたの航空券に記載されている「運航会社」のカウンターでチェックインする必要があります。 これが最も重要なポイントです。

例えば、B航空会社から購入したチケットで、A航空会社が運航する便に乗る場合、B航空会社のロゴのついたチェックインカウンターではなく、A航空会社のカウンターに進む必要があります。 チケットをよく見て、航空券に記載されている「運航会社」を確認しましょう。これは、通常航空券の目立つ場所に記載されている「Operating Carrier」や「Operating Airline」といった項目で確認できます。 小さな文字で記載されている場合もあるので、注意深く確認してください。

オンラインチェックインも可能です。ただし、これも運航会社によって異なります。 B航空会社のウェブサイトでオンラインチェックインができたとしても、A航空会社が運航する便の場合、A航空会社のウェブサイトでもう一度手続きが必要になる場合があります。 事前に各航空会社のウェブサイトで確認するか、予約時に航空会社に直接確認することをお勧めします。

搭乗口についても同様です。出発時刻が近づいても搭乗口が分からなければ、運航航空会社のカウンター、または空港の案内所にて確認するようにしましょう。 空港の案内表示は、便名（通常は航空会社のコードと便番号）で表示されているため、自分のチケットに記載されている便名を正確に把握しておくことが重要です。 出発時刻ぎりぎりになって慌てないように、余裕を持った行動を心がけてください。

また、手荷物についても注意が必要です。 預け入れ手荷物の許容量や、制限事項は運航会社によって異なる場合があるため、事前に運航会社のウェブサイトで確認しておきましょう。 特に、コードシェア便の場合は、片道分だけ預け入れ手荷物が無料だったり、追加料金が必要になる場合があるなど、複雑なケースもあります。 予め、自分の旅程に合わせた手荷物に関するルールを確認することで、空港でのトラブルを回避できます。

さらに、マイレージプログラムの利用についても注意が必要です。 コードシェア便の場合、マイル積算や利用方法は、チケットを購入した航空会社と運航会社どちらに適用されるか、あるいは両方に適用されるかが異なります。 マイルを効率的に貯めたい場合は、事前に各航空会社のマイレージプログラムのルールを確認することが大切です。

このように、コードシェア便の搭乗手続きは一見複雑に見えますが、チケットに記載されている運航会社をしっかりと確認し、余裕をもって空港に向かうことで、スムーズな旅を実現できます。 不明な点があれば、事前に航空会社に問い合わせることをお勧めします。 快適な空の旅となるよう、事前にしっかりと準備を行いましょう。