ブラジルに送れないものは何ですか？

ブラジルへの「アレ、送れないの？」意外と知らない輸出規制と注意点

情熱の国ブラジル。サンバ、サッカー、そして豊かな自然など、魅力溢れるブラジルへ、日本から荷物を送りたいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、ブラジルへの輸出には、意外な落とし穴が潜んでいます。安易に荷物を送ってしまうと、税関で止められてしまったり、最悪の場合、没収されてしまうことも。今回は、ブラジルへ送れないもの、そして注意すべき点について詳しく解説します。

既にご存知かもしれませんが、食品、特に海藻や魚介類、茶葉といったものは、検疫を通過しなければ輸入できません。これは衛生面や動植物の保護を目的とした措置であり、ブラジル国内の生態系を守るために重要な規制です。そのため、日本のお土産として人気の高い海産物や日本茶などを送る際には、事前に十分な調査と準備が必要となります。個人輸入の場合、許可を得ることは非常に困難であると認識しておきましょう。

さらに注意が必要なのは、中古品の取り扱いです。原則として、ブラジルへの中古品の輸出は禁止されています。これは、国内産業の保護や、劣悪な中古品の流入を防ぐための措置です。しかし、慈善団体への寄付など、例外的に認められるケースも存在します。この場合でも、ブラジル当局の厳格な審査を通過する必要があり、複雑な手続きが求められます。単に不要になったものを送る、といった軽い気持ちで中古品を送ることは避けるべきです。

では、具体的にどのようなものが送れないのでしょうか？例えば、

• 食品: 生鮮食品、肉製品、乳製品、蜂蜜、加工食品（許可が必要な場合あり）
• 中古品: 衣類、家具、家電製品、書籍（一部例外あり）
• 医薬品: 個人的な使用目的であっても規制対象となる場合あり
• 動物・植物: 生きた動物や植物、種子（厳格な検疫が必要）
• タバコ製品: 一定量を超える場合
• 偽造品・模倣品: 当然ながら禁止

上記はあくまで一例です。送りたいものがある場合は、事前に必ずブラジル税関のウェブサイトを確認するか、専門の業者に相談することをおすすめします。

また、ブラジルへの輸出には、インボイス（送り状）の作成が必須です。インボイスには、商品の詳細な情報、価格、数量などを正確に記載する必要があります。不正確な情報や不備があると、税関でトラブルが発生する可能性があります。

さらに、ブラジルでは関税や税金が非常に高く、予想以上の金額を請求されることがあります。事前にこれらの費用についても把握しておきましょう。

ブラジルへの荷物発送は、慎重な準備と確認が不可欠です。ルールをしっかりと理解し、事前に必要な手続きを行うことで、スムーズな輸出を実現しましょう。もし不安な点があれば、専門の業者に相談することを強くおすすめします。彼らはブラジルの輸出規制に精通しており、適切なアドバイスやサポートを提供してくれるでしょう。安全かつ確実に、大切な荷物をブラジルへ届けましょう。