ブリがとれる国はどこですか？

ブリを求めて世界を旅しよう！美味しいブリが食べられる国々

脂の乗ったブリは、日本ではお祝い事や特別な日に欠かせない魚です。とろけるような食感と濃厚な旨味は、まさに海の宝石。実は、この美味しいブリ、日本以外にも様々な国で食べられていることをご存知でしょうか？この記事では、ブリがとれる国々を巡り、それぞれの国のブリ文化に触れていきます。

冒頭で紹介した通り、ブリの漁獲量世界一は日本です。20万トン以上という圧倒的な数字は、日本の食文化におけるブリの重要性を物語っています。寿司、刺身、照り焼き、ブリ大根…様々な調理法で楽しまれ、地域によっては独自のブリ料理も存在します。例えば、富山県の「ブリのます寿司」や石川県の「かぶら寿司」は、発酵させた独特の風味を持つ郷土料理として愛されています。

では、日本以外ではどうでしょうか？韓国もブリの漁獲量が多い国の一つです。日本ほどではありませんが、年間2万トン以上が水揚げされています。韓国では、ブリは「パンオ（방어）」と呼ばれ、刺身や焼き魚、チゲなど様々な料理に使われます。特に冬のパンオは脂が乗り、非常に美味とされています。済州島では、冬至にパンオを食べる風習があり、家族で集まって旬の味覚を楽しみます。

日本と韓国以外でも、ブリは世界各地で漁獲されています。北大西洋では、ノルウェーやアイスランド、イギリスなどでブリの仲間が獲れます。これらの国々では、ブリは主に養殖されており、新鮮な状態で市場に出回ります。調理法は、グリルやフライが一般的で、ハーブやレモンを使ったシンプルな味付けで素材の味を活かします。ノルウェーでは、スモークサーモンのようにスモークしたブリも人気があります。

さらに、太平洋を南下すると、チリやニュージーランドでもブリの仲間が水揚げされています。チリでは、ブリは「レグロ（Jurel）」と呼ばれ、缶詰や干物として加工されることが多いです。ニュージーランドでは、ブリはスポーツフィッシングの対象魚としても人気があり、釣り上げたばかりの新鮮なブリを刺身やグリルで味わうことができます。

このように、ブリは世界各地で様々な形で楽しまれています。それぞれの国の食文化や調理法の違いを知ることで、ブリの魅力をより深く理解することができます。また、地球温暖化による海水温の上昇など、ブリの漁獲量や分布に影響を与える要因も存在します。持続可能な漁業を推進し、未来の世代にも美味しいブリを届けるためには、国際的な協力が不可欠です。

この記事を通じて、ブリが世界中で愛されている魚であることを感じていただければ幸いです。そして、機会があれば、様々な国のブリ料理に挑戦してみてはいかがでしょうか？きっと新しい発見があるはずです。 世界各地のブリ料理を味わい、その多様性に触れることで、食文化の奥深さを体験し、地球規模の課題についても考えるきっかけとなるでしょう。