山手線の利用者が少ない駅はどこですか？

山手線穴場探訪：あえて降りてみたい、利用者の少ない駅の魅力

山手線は、東京をぐるりと一周する都民の足。毎日多くの人が利用する大動脈ですが、実は駅によって利用者の数には大きな差があります。皆さんは、どの駅が一番利用者が少ないかご存知でしょうか？

ご存知の方もいるかもしれませんが、山手線で最も利用者の少ない駅は、鶯谷駅です。2020年度のJR東日本の統計によると、1日平均乗車人員は約1万7913人。これは、他の主要駅と比べるとかなり少ない数字です。

しかし、利用者が少ないからといって、鶯谷駅に魅力がないわけではありません。むしろ、他の駅にはない独自の魅力を秘めていると言えるでしょう。

例えば、鶯谷駅周辺は、落ち着いた下町情緒が漂うエリアです。駅の北側には、寛永寺や谷中霊園といった歴史的な寺院や墓地が広がっており、静寂の中で歴史を感じることができます。また、南側には、ラブホテル街がありますが、近年は再開発が進み、おしゃれなカフェやレストランも増えつつあります。

鶯谷駅は、上野駅にも近いことから、美術館や博物館巡りの拠点としても便利です。喧騒を離れて、アートに浸りたい時には、鶯谷駅から足を運んでみるのも良いかもしれません。

さらに、鶯谷駅周辺は、隠れたグルメスポットとしても注目されています。昔ながらの居酒屋や定食屋はもちろん、個性的なラーメン店やエスニック料理店なども点在しており、探検心をくすぐられます。

このように、鶯谷駅は、利用者の少なさを逆手に取って、静かに、そして深く東京の魅力を味わえる穴場スポットと言えるでしょう。

鶯谷駅以外にも、山手線にはあまり知られていない魅力的な駅がいくつか存在します。

• 目白駅: 学習院大学がある文教地区で、落ち着いた雰囲気が漂います。周辺には、庭園や美術館などもあり、散策に最適です。
• 田端駅: 住宅街が広がる静かな駅で、北口には、芥川龍之介記念館があります。
• 大塚駅: 下町情緒と近代的な雰囲気が混ざり合った駅で、都電荒川線の乗り換え駅としても知られています。

これらの駅は、主要駅のような賑やかさはありませんが、それぞれに独自の魅力があり、東京の多様な顔を知る上で貴重な存在です。

普段何気なく利用している山手線ですが、時には、あえて利用者の少ない駅で下車して、周辺を散策してみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。

次回は、これらの駅の魅力をさらに掘り下げてご紹介したいと思います。お楽しみに！