新幹線の改札口で券を2枚重ねて入れるのはなぜ？

新幹線の改札で二枚重ね？その理由と知っておきたいこと

新幹線に乗る際、改札で乗車券と新幹線特急券の二枚を重ねて投入するのは、今や当たり前の光景ですね。でも、なぜ二枚重ねでなければならないのでしょうか？ その理由を深掘りし、知っておくとちょっと役立つ情報も併せてご紹介します。

二枚重ねの理由は「役割分担」と「不正防止」

新幹線の乗車には、基本的に「乗車券」と「新幹線特急券」の二種類の切符が必要です。

• 乗車券: これは、その区間を鉄道に乗車する権利を示すもので、在来線を含む鉄道全般で利用できます。
• 新幹線特急券: これは、新幹線という特別な列車を利用するための、座席指定券を含む料金券です。

この二つの切符を重ねて投入することで、自動改札機は以下の情報を同時に確認します。

1. 有効区間の確認: 乗車券が、実際に乗車する区間をカバーしているかを確認します。
2. 新幹線利用の権利確認: 新幹線特急券が、指定された列車、座席、区間に有効であるかを確認します。
3. 組み合わせの整合性: 乗車券と新幹線特急券の区間が一致しているか、矛盾がないかを確認します。例えば、東京駅から大阪駅までの乗車券を持っているのに、新大阪駅から博多駅までの新幹線特急券を持っている場合、組み合わせが矛盾していると判断されます。

つまり、自動改札機は二枚の切符の情報を照合することで、有効な乗車であるかを総合的に判断しているのです。これにより、無効な切符や不正な組み合わせの切符での乗車を防止し、スムーズな改札処理を実現しています。

もし二枚重ねを忘れたら？

もし、うっかり乗車券だけ、あるいは新幹線特急券だけを投入してしまった場合、改札機はエラー音を発して切符を返却します。焦らずに、もう一枚の切符を重ねて再度投入してください。それでもうまくいかない場合は、近くの駅員さんに声をかけましょう。

ICカード利用の場合は？

近年は、SuicaやPASMOなどのICカードで新幹線に乗車できるサービスも普及しています。この場合、事前にICカードに新幹線の情報を登録しておくことで、改札機にタッチするだけで通過できます。ICカードを利用する場合は、二枚重ねの必要はありません。

知っておくと便利な情報

• きっぷの種類: 新幹線のきっぷは、駅の窓口で購入するだけでなく、インターネット予約サービスを利用することもできます。
• 指定席と自由席: 新幹線特急券には、座席指定ができる指定席と、空いている席に自由に座れる自由席があります。
• 乗り遅れた場合: 指定席の列車に乗り遅れた場合でも、当日に限り、後続の列車の自由席に乗車できます。

新幹線の改札での二枚重ねは、不正乗車を防ぎ、スムーズな乗車をサポートするための大切な仕組みです。仕組みを理解することで、より快適な新幹線の旅を楽しめるはずです。