飛行機に違う人の名前で乗ることはできますか？

飛行機に違う人の名前で乗ることは絶対にNG！その理由と例外、もしもの時の対処法

飛行機に乗る際、航空券に記載された名前と異なる人物が搭乗することは、原則として絶対にできません。これは、セキュリティ上の問題だけでなく、航空会社の運送約款にも明記されている明確なルールです。

「どうしても都合が悪くなって、友人に譲りたい」「家族旅行で代理で予約したけど、自分の名前で発券してしまった」といったケースは、残念ながらそのままでは搭乗できません。

なぜ、他人名義の航空券で搭乗できないのか？

• セキュリティ上の理由:
  • テロ対策: 航空券の名前と搭乗者の身分証明書（パスポートや運転免許証など）を照合することで、危険人物の搭乗を防ぐ重要な役割を担っています。
  • 不正行為の防止: 麻薬の密輸や人身売買など、犯罪行為に利用されることを防ぐ目的もあります。
• 航空保険の適用: 万が一、航空機事故が発生した場合、航空保険は航空券に記載された搭乗者に対してのみ適用されます。他人名義の航空券で搭乗した場合、保険が適用されない可能性があります。
• マイレージの不正利用防止: 他人のマイレージを不正に利用することを防ぐためです。
• 運送契約違反: 航空会社との運送契約は、特定の人物に対して航空便の座席を提供するという内容です。他人への譲渡は、この契約に違反することになります。

例外的に可能なケースは？

非常に稀ですが、例外的に名前の変更が認められるケースがあります。

• 結婚や離婚による姓の変更: 結婚や離婚によって姓が変わった場合、航空会社によっては、変更手続きを行うことで対応可能な場合があります。ただし、変更手数料が発生したり、予約変更扱いになるため、注意が必要です。事前に航空会社に問い合わせて確認しましょう。
• スペルミス: 予約時に名前のスペルを間違えた場合、軽微な間違いであれば、航空会社によっては修正してくれる場合があります。こちらも早めに航空会社に連絡することが重要です。
• 航空会社の特別な対応: ごくまれに、人道的理由や特別な事情がある場合に、航空会社が個別に判断して名前の変更を認めることがあります。ただし、非常にハードルが高く、確実ではありません。

もし、間違って他人名義で予約してしまったら？

まずは、予約した航空会社にすぐに連絡してください。

• 予約のキャンセルと再予約: 最も確実な方法は、予約をキャンセルし、正しい名前で再予約することです。ただし、キャンセル料が発生したり、希望の便が満席になっている可能性があります。
• 航空会社への相談: キャンセル料を抑えるために、事情を説明して、可能な対応策を相談してみましょう。航空会社によっては、名前の変更手数料を割引してくれる場合や、キャンセル料なしで予約を変更してくれる場合があります。

まとめ

他人名義の航空券で飛行機に乗ることは、原則として絶対にできません。予約時には、搭乗者本人の名前を正確に入力することが重要です。もし、間違って他人名義で予約してしまった場合は、すぐに航空会社に連絡し、適切な対応を相談してください。

安全な空の旅のためにも、航空会社のルールを遵守しましょう。